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紙の本
竜歴2000年、人類はいかにして「絶体絶命」になったか?
2002/04/10 20:47
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投稿者:MIYA - この投稿者のレビュー一覧を見る
突如天空より飛来した殺戮機械、MIST。状況は絶体絶命。逃亡の日々の果てに、一筋の希望を信じて戦い続ける人々…。本作はエンターブレインから出ているTRPG、「ドラゴンアームズ バハムートハウリング」の序章にあたるエピソードである。
「絶体絶命」な人類の切り札、全長3キロを超える巨竜艦「バハムート」の起動、「ドラゴンアームズ」と「ドラゴンフォース」の初陣を描いた本作は、ゲームの背景資料としても有効だ。小説としての演出を優先させたためか、残念ながらゲームと完全にリンクしているとは言えない。そのための作品ではないのだから仕方ないが、イメージを膨らませるには充分だろう。巻末には新しいドラゴンアームズとエクステンションのデータも掲載されているが、これも使い勝手がいいとは言えないかも知れない。
物語そのものは並である。この長さの小説としてはやや登場人物が多く、結果的に描き込み不足となった感が否めない。キャラクター造形もその関係性もステレロタイプで目新しさはない。ストーリーの展開に至ってはご都合な部分が目に付き、続刊を見越してかムダに思わせぶりな伏線が張られていたり、それがまたあざといものであるのも少々気になった。が、決定的な弱点というものもない。並である。ロボットものとしては、ありがちだがオーソドックスな話であると言えなくもないだろう。
評価は星3つ。小説としての出来は並、ゲームの資料としても水準が高いわけではない。全体に可もなく不可もなく、である。ただ、情報料はそこそこあるので、特にゲームのイメージソースとしてはかなり読みこめるのではないだろうか。