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- カテゴリ:一般
- 発売日:2001/09/01
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:22cm/159p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-309-72664-X
紙の本
図説秘話でよむ太平洋戦争 2 〈ガダルカナルの死闘から玉砕・特攻、沖縄、降伏まで〉篇 (ふくろうの本)
ミッドウェー海戦で大敗北を喫したあとの、ガダルカナル島の戦い・東部ニューギニアのポートモレスビーへの進攻作戦から始めて、日本の降伏に至るまでの戦いで、無数にあると思われる...
図説秘話でよむ太平洋戦争 2 〈ガダルカナルの死闘から玉砕・特攻、沖縄、降伏まで〉篇 (ふくろうの本)
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商品説明
ミッドウェー海戦で大敗北を喫したあとの、ガダルカナル島の戦い・東部ニューギニアのポートモレスビーへの進攻作戦から始めて、日本の降伏に至るまでの戦いで、無数にあると思われる秘話から66話を取り上げる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森山 康平
- 略歴
- 〈森山〉1942年奉天生まれ。週刊誌・月刊誌の記者を経て、太平洋戦争研究会、編集プロダクション文殊社所属。著書に「証言記録三光作戦」「証言記録大東亜共栄圏」「図説日中戦争」など。
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紙の本
敗戦にいたる日本の悲惨な戦闘の記録
2001/11/05 22:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤崎康 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ミッドウェー海戦で大敗北を喫したのち、ガダルカナル島の戦い・東部ニューギニアのポートモレスビーへの進攻をへて降伏に至るまでの、太平洋戦争における日本の無惨な敗戦のプロセスを、六六の「秘話」を通して豊富な写真とともに紹介する。センセーショナリズムをあえて排除せず、この戦争における日本軍の行動がいかに悲劇的であったかを、各エピソードをつうじて、あらためて思い知らせてくれる一冊だ。
もっとも、米軍の「精密爆撃から無差別爆撃への転換」の章を読むと、現在、同時テロにたいする「報復戦争」という大儀のもとに続行中の、米軍によるアフガン空爆の理不尽さ、野蛮さが生々しく想起され、当時の米軍の恣意的な「正義」の発動ぶりにも、嫌悪の情がつのる。(ちなみに、西谷修がいうように、「(テロという)犯罪」にたいする「報復」に「戦争」を宣言するという「無法」を、現在の世界のなかで公言できるのはアメリカだけである。)
日本空襲の初期の指揮官であったハンセルは、当初、軍事施設に目標を絞って爆弾を投下したが、雲や風のために、たちまち目標をはずれて、多くの犠牲者を出した。後任の指揮官ルメイは、名古屋市街にたいして火災を起こさせる目的の焼夷弾による無差別爆撃を実施した(明石空襲)。そしてルメイは、東京大空襲(死者八万人)を皮切りに、我が国の国土にすさまじい無差別爆撃を開始した。名古屋、大阪、神戸、横浜…。むろん1945年のことである。
さらに暗澹とさせられるのは、「日本人はインディアンと同じ」と書いた、当時の「ライフ」誌の記事である。「アメリカ人は、ドイツ人を憎むことを学ばなければならないが、ジャップに対しては憎しみが自然と涌いてくる…これはかつてインディアンと戦った時と同様に自然のものだ。…その上、復讐は快いものだ…。」いやはや、白人原理主義は恐ろしい。そしてまた、沖縄戦のさなか、野ざらしにされた子どもの死体や、射殺された女学生の写真が、なんとも悲痛だ。 (bk1ブックナビゲーター:藤崎康/現代文化論・映画批評 2001.11.06)