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- カテゴリ:一般
- 発売日:2001/10/21
- 出版社: 彩流社
- サイズ:20cm/190p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-88202-720-8
紙の本
カカオ
2001年8月6日に死去したブラジルを代表する国民的作家の初期作。カカオ園を舞台に悲惨な労働者の生活を赤裸々に描く。カミュ、ジッドに激賞され世界的に知られるようになった。...
カカオ
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商品説明
2001年8月6日に死去したブラジルを代表する国民的作家の初期作。カカオ園を舞台に悲惨な労働者の生活を赤裸々に描く。カミュ、ジッドに激賞され世界的に知られるようになった。【「TRC MARC」の商品解説】
ブラジルの国民的作家が、蜜したたる北東部のカカオ園を舞台に、園主と労働者の対立と葛藤、売春婦のすさまじい生き様など猥雑ながら素朴に生きる人々の生活を描き、世界的名声を獲得したアンガージュマン文学の傑作!
アマードの死(2001年8月6日)によってブラジルは、バイーアを再発見し、ガブリエラ、テレーザ・バチスタ、ドーナ・フロールの如き人物に代表される妖艶さや官能性を通じて世界にその地を紹介した作家を失うこととなった。何故ならそれは、現実のものとは思えぬ見事な黄金色をしたカカオの香る、自らが生まれた土地の南バイーアを、゛全聖徒湾 ″で名高き黒いローマ、すなわちサルヴァドールの住民と文化を、彼が高らかに歌い上げているからである。」(「解説」より)【商品解説】
著者紹介
ジョルジェ・アマード
- 略歴
- 〈ジョルジェ・アマード〉1912〜2001年。バイーア州南部イタブーナのカカオ園で生まれる。処女作「カーニバルの国」に次ぐ「カカオ」で文壇に認められ、以後国民作家として不動の地位を占める。
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紙の本
2001/11/25朝刊
2001/12/10 22:16
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年八月に亡くなったブラジルの国民的作家による初期の秀作の一つ。ブラジル北部バイーア州のカカオ農園「友愛農場」を舞台に、金持ちから没落した少年が、冷酷に搾取を続ける農園主を相手に労働者意識を高めていく。書簡や異なる視点や文体を意識的に混入させる手法は極めて実験的。黄色に色づいて皆をまどわすカカオの実に象徴させた、つかの間の祝祭の描写など、南米文学全体にとっても原点のような位置を占めることがよくわかる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001