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紙の本
不朽の名作から幻のカルト映画まで、邦洋のオールタイムのベスト映画1000本を21人の執筆陣がコメント!
2002/02/18 22:15
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投稿者:橋本光恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本も含めたあらゆる国の映画、しかもオールタイムの映画が対象となると膨大な数になるだろう。そこで選りすぐられた1000本の映画ガイドとなると、読まずにはいられないではないか・・・。『ジャンル別文庫本』『ジャズ名盤』と続いた学研M文庫の『ベスト1000』シリーズのこれは第3弾。シリーズのプロデュースを担う安原顯は、自らも『読書狂いもほどほどに』『だからどうした本の虫』『上野桜木ジャズ日記』等の著書を持つスーパーエディター。大の映画通としても知られている。ここでは「SF&ファンタジー」「ホラー&スプラッター」「ハードボイルド」「フィルム・ノワール」「ノン・ジャンル」等、映画を20のジャンルに分けて、それぞれを映画界、音楽界、文学界の執筆陣20人が50本ずつセレクトして解説するという構成をとっている。ただし、これは96年に出版されたものの文庫本化なので、この際に「最新映画50」という項目が追加され、執筆者は21人。結果的には1000本を越える作品が列挙されているが、例えばウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』(94)が、「ミステリー&サスペンス」「ラヴ・ロマンス」「アヴァンギャルド」「青春映画」「アジア映画」等、5つのジャンルで選ばれている等、当然きっちり1050本の映画というわけでもない。優れた作品は多くの要素を含む場合が多いのだ。
さて、選ばれる映画は、知らない人はいない不朽の名作から、その存在すらも定かでない幻のカルト映画まで様々なのが嬉しいが、それぞれに客観的に選んでいるというよりも、独断と偏見でそのまま自己の青春期を投影しているものが多いのが興味深い。驚いたのは「アクション映画」。“何が映画における運動をあおりたてたかをたどらねばならない”としてリュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスまで遡っているのだ。
ちなみに私が担当した「ラヴ・ロマンス」は、きわめてオーソドックスな選択になっていると思うのだが・・・。 (bk1ブックナビゲーター:橋本光恵/評論家 2002.02.19)