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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.12
- 出版社: 筑摩書房
- サイズ:21cm/827p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-480-87733-9
- 国内送料無料
紙の本
賃貸宇宙
著者 都築 響一 (写真・文),アルフレッド・バーンバウム (英訳)
廃墟を改造した部屋、服に埋もれた部屋、赤一色に染めた部屋、土足でないと危険な部屋。どうにもならない部屋を好きになる、50の秘密。関西と東京で撮影した300物件。英文併記。...
賃貸宇宙
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商品説明
廃墟を改造した部屋、服に埋もれた部屋、赤一色に染めた部屋、土足でないと危険な部屋。どうにもならない部屋を好きになる、50の秘密。関西と東京で撮影した300物件。英文併記。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
都築 響一
- 略歴
- 〈都築〉1956年東京生まれ。現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆活動、書籍編集を行う。第23回木村伊兵衛賞受賞。著書に「Tokyo style」など。
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紙の本
続・ヘヤヌード
2002/02/14 00:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひえろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般人をモデルに、彼or彼女の部屋を尋ねてヌード写真を撮るという企画が一時期話題になった著者の分厚い本。だが、300の部屋があって、300の暮らしぶりが有るこの本を買う理由は何か?
「他人の暮らしが見たい!」それに尽きるでしょう。裸が見たいなら他の本買えばいいし(第一、今回は全住人が裸で映ってるわけじゃない)、インテリアの参考にしたいならインテリア関係の月刊誌でも定期購読した方がよっぽど参考になる(こんな部屋でホントに普通に暮らしてるのか? ってのも幾つもある)。単純に、垣根があれば覗いてみたい、そんな気分を満たしてくれる。
他人んちって面白いよ。しかも、自分の周りには居ない種類の人たちの部屋も見られるからね。部屋を見て、友達になれそうな人たちをチェックするもよし。自分の部屋の整頓具合を見なおすもよし。
それにしても、驚いたのが全て賃貸の物件にもかかわらず、手を加えてある部屋は恐ろしいほど手が加えてあるという事。釘一つ打つのにも気を使う借家暮らし、肝要な大家さんも居る所には居るんだね。持ち家じゃなければ理想の居住空間は望めないと思って、頑張って30年ローン組んで、ちんまい分譲住宅など買ってしまった人には衝撃の一冊?
紙の本
読み進むにつれて、物質的なものではなく、精神的な広さを感じる。本書は重量があるので、腕が痩せるかも。
2002/02/12 22:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:片岡直子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人の部屋にほっとする。
結婚が、16年になり、それが、重いのだろう。18歳から4年間の一人暮らしが懐かしい。本書に登場する部屋の住人の全てが独り暮らしというわけではないのだけれど。
「狭くて広い賃貸宇宙がここにある!」とカバーにある。
読み進むにつれて、物質的なものではなく、精神的な広さを、感じるようになる。
「片づけないこと」の章。「片づけない部屋、それはさらけだされた自我そのものだ」。
汚い部屋には茫然とするけれど、逆に潔いとも思う。キタナイ自慢の私でも負けてしまう部屋もある。綺麗な部屋からしか、何かが生まれないと思っている人もいるけれど、実は、そこらに転がっている物の、あるいは、その平積みの本のうちの、上から何番目かの本が、何かのオーラを送ってきて、きっかけを与えてくれることもある。雑然とした部屋は、整然とした部屋と同じだけ想像的であり、創造的だ。
「片づけるなら、徹底的に片づけること」の章。「片づけること」は「考えることである」。「そして整理整頓と、収納上手とを決して混同しないこと」。このあたりが良い。私も、家事上手としての片づけの話になってしまったら、途端に興味を失うだろう。
本書は重量があるので、あまりに面白くて、手に持って、ぐわっと開いて、ページの境目までを、じっくり見ていると、腕が痩せそう。ちなみに部屋人は写っていない方が良い。どんな人がこの空間を埋めるのか、想像するのが楽しい。
昼間の騒音を避けて、一人で借りている仕事部屋を、私の頭の中と同じにしたら、どうなるのだろう。余裕も無く、雑然と、物質的な広さと静けさだけを求めて日々を過ごしていたけれど、それだけじゃつまらないと、本書を読んで思うようになった。 (bk1ブックナビゲーター:片岡直子/詩人 2002.02.13)