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朱漆の壁に血がしたたる (光文社文庫)
朱漆(うるし)の壁に血がしたたる
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紙の本
噂にたがわず
2002/03/21 14:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
噂には聞いていましたが、入手困難でなかなか読めなかった、ものぐさ太郎の子孫だというものぐさ探偵・物部太郎と、その相棒・片岡直次郎のこのシリーズ、この「朱漆の壁に血がしたたる」で3部作の全てが無事出揃いました。いや〜、めでたいめでたい。
本書では、相棒の直次郎が殺人の容疑で警察に逮捕されてしまう。それでもさすがは物部太郎、簡単に働いてはご先祖様に申し訳がたたないと億劫がってなかなか腰を上げない。二人の掛け合い、作者の他の作品と同じように作中アチコチで語られる薀蓄なども、とても楽しく読むことができます。
もちろん本格ミステリとしてもキチッとしていて、噂にたがわぬよくできた作品でした。
紙の本
光文社さんありがとー!
2002/01/13 12:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mcn - この投稿者のレビュー一覧を見る
斯界認定、けど入手困難続いた「謎と論理のエンタティンメント」物部太郎三部作新版最終巻、待望の一冊遂に発刊やあ、光文社さんありがとー! って手前勝手に舞い上がってますが(笑)。さて本作、作者分身「紬志津夫」登場も嬉しいお遊びトリック横溢な本格推理。自ら「ものぐさ太郎の末裔」をもって任ずるへだら高等遊民にして推理達人「物部太郎」とハードボイルドな特技と行動のヒト「片岡直次郎」が、ひょんなコトから立ち上げた「心霊探偵事務所」に持ち込まれる怪事件をば不本意ながらきっちり論理的に解決してしまうとゆーシリーズ最終巻は、読者公募な「両端通行不能な橋上の轢死体」とゆーサム・ホーソーンが舌舐めずりしそーな本格ナゾをメインテーマに据えた山間旧家連続殺人事件。本筋は些か過去因果因縁でうーむ、ですが「不可能犯罪ネタ」を巡るトリック論、推理小説論が骨太で流石。三部作新版解説者が一同に(?)会する新保解説もお遊び心横溢で愉しい。それにしても「北斎当年二百余歳」ネタ、読みたいなあ。