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紙の本
奔流 (ノン・ノベル)
著者 田中 芳樹 (著)
「白い騎兵隊」を率いる若き天才将軍・陳慶之と、梁征服を目論む勇将、中山王・元英。80万の軍勢を陳慶之はいかに撃退するのか? 6世紀初頭、南北朝時代の中国を揺るがした屈指の...
奔流 (ノン・ノベル)
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商品説明
「白い騎兵隊」を率いる若き天才将軍・陳慶之と、梁征服を目論む勇将、中山王・元英。80万の軍勢を陳慶之はいかに撃退するのか? 6世紀初頭、南北朝時代の中国を揺るがした屈指の血戦を描く歴史小説。98年刊の再刊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田中 芳樹
- 略歴
- 〈田中芳樹〉1952年熊本生まれ。学習院大学文学部博士課程修了。著書に「銀河英雄伝説」「創竜伝」「紅塵」「クレオパトラの葬送」など多数。
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紙の本
常勝将軍の初陣と梁山伯・祝英台の悲恋
2002/06/27 12:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真田 樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京劇にもなっている悲恋説話「梁山伯と祝英台」。
この話を伏線にして、6世紀初頭の北朝・北魏と南朝・梁の激戦であった「鐘離の戦い」にいたる過程を描いた物語。
人物描写が躍動感にあふれ、非常に魅力的です。主人公は、後にわずか七千の兵で洛陽を攻略した陳慶之。この人物、若くして将軍となるものの、武術・馬術はからっきしダメ。配下に白一色の騎兵隊・白庖隊を率いているのですが、突撃を命じた途端、自身は落馬するといった愛すべきキャラクター(笑)。
英雄色を好むを地で行く曹景宗。まさしく軍師のステロタイプと言った風情の偉叡。
対する北魏には、全軍の総帥であり、玉笛の名手で美丈夫の中山王・元英。その武将で、関羽・張飛以上の剛勇をたたえられた楊大眼。その妻である潘宝珠。梁に祖国を簒奪された斉の公子・蕭宝寅などなど。
これらの群雄劇に悲恋説話をからめた筆致が読んでいて心地よい作品です。
やや難を言うならば、この作者の作品に共通して言えることですが、解説が微妙に多いのが気になるかな、というところ。歴史小説には致し方ないところなのでしょうが。