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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.3
- 出版社: 第一書林
- サイズ:21cm/236p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-88646-167-0
- 国内送料無料
紙の本
中国のNPO いま、社会改革の扉が開く
著者 王 名 (著),李 妍焱 (著),岡室 美恵子 (著)
中国NPOの概念、歴史から、その活動・組織・法制度といった実態までを実証的に研究。さらに、市場経済や単位制度、ボランティアとの関連性においても中国のNPOを論じ、中国の社...
中国のNPO いま、社会改革の扉が開く
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商品説明
中国NPOの概念、歴史から、その活動・組織・法制度といった実態までを実証的に研究。さらに、市場経済や単位制度、ボランティアとの関連性においても中国のNPOを論じ、中国の社会変動におけるNPOの役割を展望する。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
2002/03/31朝刊
2002/04/19 22:16
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の非営利組織(NPO)を来歴から説き起こし、その現状と課題を論じている。このところ中国経済書の刊行が相次いでいるが、本書は中国のNPOを総合的に紹介、分析した初の試みといえる。NPOの活動家はもちろん、一般読者が市民社会の視点から中国を眺めるのにも適した書である。
中国が計画経済体制をとっていた時代、共産党の意向を体現した官製の大衆団体はあまたあっても、西側のNPOに類した組織が自由に活動する土壌はなかった。中国のNPOが注目されだしたのは近年のことだ。
市場経済化によって社会の多元化が進み、国が人民大衆のすべてを管理する時代は終わった。社会福祉や環境、教育などの新たな社会的ニーズに民間で対応しようとの動きが強まり、NPOの活動は拡大の一途をたどっている。
本書は中国NPOの起源を古来の民間結社に求め、新中国成立までの結社の歴史を網羅的に紹介している。中国のNPOはこれらを原型に多様な発展を遂げつつあるが、課題も少なくない。
著者によると、中国のNPOは政府サービスを民間に移管した「上から」のものと、市民のニーズに基づく「下から」のものに大別できる。後者は組織化が遅れて透明性を欠き、前者は政府依存度が高い。拝金主義の風潮下で「非営利性」をどう守るかが難問だ。ともあれ、NPOがさらに比重を増すことは確実で、本書は中国理解の新たな視座を提供してくれる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001