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商品説明
「どの駅からでもいいのよ、ここからも行けるわ」 少女の声には不思議な響きがあり、懐かしい気がするのです…。カエルやモグラのような男や人魚だった女性が私たちの街にいる。そんな気持ちになる、物語と絵の邂逅。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
「ただいま!」と言いたくなるような画文集
2004/09/27 01:46
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投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る
画家の井上直久さんが生み出してきた架空の世界「イバラード」。ジブリの映画「耳をすませば」でも登場したことですっかり有名です。私はこの映画がきっかけで井上直久さんとイバラードのことを知りました。見たことのない世界なのに、どこか知っているような気もするし、未来のようで過去のようで、そして謎めいた人物たち。イバラードはそんな不思議な世界です。
そのイバラードの世界の絵に物語をくっつけたのがこの画文集です。初めてイバラードを訪れた青年を主人公に、その行程を追って小旅行記のように書かれてあります。本を閉じた瞬間に思わず「ただいま〜」と言ってしまいそうになるくらい、まるで自分自身が不思議なイバラードの世界に旅行に行って来たような気分になりました。
そしてイバラードの世界そのものも魅力にあふれていますが、なんといっても絵が素敵です。特にその色使いには感嘆の溜め息が出てしまいます。カラフルなのにしつこさなどはなく、光の欠片や粒を集めて塗ったんじゃないかと思うくらいに綺麗で、まるでガラス細工を見ているような気持ちになります。絵は全てカラーなのでミニサイズの画集としても楽しめます。