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紙の本
精読の方法論
2002/12/11 23:06
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:(ナツ) - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を要約すると次のようになる:
「本を読んでいて大事だと思ったところには青線を、非常に大事だと思ったところには赤線を、個人的に面白いと思ったところには緑線を引け。線は重なってもよい。積極的に書き込め」。
これは確かに精読の方法論として優れている。それにしても、たったこれだけのことを言うのに一冊を費やしている著者に私は興味を抱いたのだった。
紙の本
確かに文章の要約が掴める!!
2002/11/09 21:10
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かったん - この投稿者のレビュー一覧を見る
発行から遅れてようやく手にしました。何となく本に線を引くなんて…と躊躇していたからです。しかし、実際に手に取って、三色ボールペンで線を引きながら読むと、その文章の要旨が容易に掴めるだけでなく、要約も言語化して伝えることが出来るのには驚きました。ただ、小説はちょっと…とまだ躊躇しています。先ず、新書から是非始めて見たいと読書に対して能動的な態度が獲得できたように思います。論文やレポート作成をされている方にもお薦め! 自分が作成した文章を是非線を引いて見ましょう。そうそう、緑の線を引くのは、かえって難しいですね。
紙の本
紙上信号機
2002/07/20 02:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三色ボールペンを使い、本にバンバン線を引いて集中力を高めながら、有効に本を読もう。
というのが主旨なんだろうが、しかし、本というのはそんなに「有効に読まねばならない」モノなのだろうか。それでは、郷ひろみの「ダディ」にも客観的に最重要、客観的にある程度大事、主観的に面白かった、が在るんだろうか。
逆に夏目漱石の「夢十夜」も、線を引くと素晴らしく理解が高まって新しい読書経験が出来るのだろうか。あの、なんと表現してもその素晴らしさがあせてしまうスキのない小説の行間に、赤、青、緑が並んだら「信号機かいっ」とツッコミ入れそうだ。いや、「そういうことをしろ」と主張する本ではないか。
そういえば、似たような手順の読み方を経験済みだったのだ。ほらあそこ、予備校だ。作者の主張が表現されているところを抜き出しなさい。この答えの根拠となる部分を抜き出しなさい。この発言から推測される作者の意見を書きなさい。質問文の形はいろいろ違うが、やり方は一緒。「重要そうな箇所」に線を入れ、「適切な解答」への準備をする。「作者の主張が読みとれる箇所」を抜き出すために、「読む」ではなく「分解する」。
前著に引き続き著者が主張しているのは、肉体化することによって「じっくり本を読もう」ということなんだろう。しかし、「じっくり読むべき本はそんなにない」というのも皮肉でもなんでもない事実だし、「じっくり読みたい本は線を引かなくてもつき合っていける」というのも事実だ。実用書じゃあるまいし、そんなに有効性を重視しても読書の楽しみとずれるばかりではないだろうか。本やら文化やらはもともと人生のおまけみたいなものなんだから。
だいたいそんなに気合い入れて本読んだら疲れないか? ためしに「ここ超重要!」「ちょっと重要」「ここは個人的にスキ」と考え、線を引きながら本を読む人の姿を想像してみたが、そこで連想されるのはやはり、テスト前に教科書に線を引きまくる一夜漬け学生の姿だった。
それに人に貸せない。古本に出せない。貧乏学生には受け入れがたい方法でした…。
紙の本
よんでも身についた気がしない人へ
2002/07/17 13:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:優樹O - この投稿者のレビュー一覧を見る
「体」を通したものはなかなか忘れない。スポーツなどがそうだ。細かいことまで体がよく覚えているし思い返すときも鮮明であることが多い。プロ野球選手が細かい配球時の心境などを何年も覚えているのは体が印象を鮮明に思い起こさせているからだ。この本は読書もスポーツと同じように身体に印象づけられないかと試みた著者の長年の経験の成果である。
しかも著者の方法にはいくつもの良質の副作用がある。それは三色ボールペンを使うことで重要さを客観・主観わけ読み間違いをへらし、議論の本筋を見失うことなく読み進められるということだ。これが意外に効果がある。実際に著者がNHKで小学生に実験しているのをみたが主観的重要さと客観的重要さをわけることがこれほど効果的とは。読後にすぐ試してみたくなるはずだ。
紙の本
読んだ後に、驚くべき効能が!
2002/06/30 09:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tk92 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三色ボールペンで読むことは、最初戸惑いを感じる。だが、読み終わり読み返してみると、驚くべき事に、その本をまるで自分が書いたかのごとく、自分の中にどっしりとその内容が残っていることに気が付く。
私は今まで、一度本を読むとその本はほとんどほったらかしになってしまい、未読のような状態になってしまうことも多々あった。しかし、三色ボールペンで読んだ本は、心にまとわりつき、死ぬまで離すことのできない存在に変わっていた。今までは、読書といえば一過性のものであったのが、三色ボールペンを使ったことで永続的なものとなった。そして、読んだ事が確実に蓄積されていくことを実感できる。私は、本を理解するために三色ボールペンを使ったつもりが、いつのまにか本が私の一部になっている、そんな感じを受けている。
三色ボールペンで読んだ後には、驚くべき効能があった!
紙の本
本を読む技術
2002/05/29 04:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masato - この投稿者のレビュー一覧を見る
人によって読書の方法は異なると思います。
その方法の1つに、本に線を引いたりページを折ったりといった「手を加える」という読み方があると思います。
その「線を引く」という行為をよりルール化した「本を読む技術」について書かれた本です。
なんとなく重要そう、という単色の線の引き方に対して、本書はより明確なルールを定め、三色を使い分けると言う事でより理解力が増すという技術です。
確かに単色よりも色分けされている方が繰り返し読む際にも非常にポイントを引き出しやすく、便利なものだと感じました。
また、緑色の線の利用方法が単純に同一の答えを求める試験の回答のようなものではなく、個性や感受性などを引き出すためのものとして用いられている点で画期的だと思いました。
読書の読解力だけではなく読書自体を楽しむ、活字を楽しむ、表現を楽しむという点で、この読書法は論説文などに限らず、小説などにも利用できる点で優れた技法なのではないかと思いました。
紙の本
三色ボールペンを使って読書力を身につける技を伝授する一冊
2002/05/07 22:15
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:須摩智佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
スポーツや技術を身につけるときは、上手な人の技をまね、盗むことを通じて上達する。本書は、本と自分がより親密になって読書力を身につけるために、三色ボールペンを使った技を伝授しようという本だ。書物を深く味わうためのユニークなアイディアが詰まっている。
相撲における四股、算数における九九という基本的な「型」と同じに、斎藤さんは読書において脳を鍛える「型」として、「三色ボールペン方式」を提唱しているのだ。
本を読むときに手を動かして線を引くことを習慣づけていると、肉体的な行為が本との関わりを強くさせ、考えることが技となって身に付く。筋肉運動によって、読む喜びを身体で味わうことができる。消すことができるエンピツや、コピーしたら写らない蛍光ペンと違い、線を引く勇気と覚悟が必要なボールペンをもつことで、身体は「臨戦態勢」に入る。普通に読むのでは生まれない集中力が出る。このときに、三色であることに意味がある。それはなぜなのか。
三色は大きく客観と主観に別れる。赤は客観的に見て最重要だと思うところ、青は客観的にある程度大事だろうというところ、緑は主観的な好みでおもしろいところという区別をする。赤と青を引くことで、要約力を向上させる。
ボールペンは最初は青にセットしておき、少しでも大事だと思えばどんどん引いていきながら、線を引くことに慣れる。そしてここぞと思ったときに赤を引く。青から赤に切り替えるときのカチッという音で、最重要のモードに切り替わり、そのギアチェンジが思考力をアップさせる。
常に携帯して手帳の書き込みなどに使い、日常の道具として自分になじませるのが三色方式を技化させるコツ。
線を引く動機やきっかけは、情報を整理するためというだけではなく、感動があり、その文章に引き込まれ魅了されるが故に、線を引かずにはいられないとなるのが理想的だ。
この本は、三色ボールペン付き! 読んでいるだけではわからない。一冊の書物の一節だけでも試してみよう。例文もたくさん載っている。「全体をパラパラとめくったときに、そこだけが浮き上がって自分に迫ってくるのを感じる」でしょう。 (bk1ブックナビゲーター:須摩智佳子/企画・編集者)
紙の本
日本人を高めるために
2002/04/28 22:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著書は、文章を読むときには、三色ボールペンで線を引きながら読むということを、勧める本である。
この読み方には、多くの効用があると著者は語る。最終的には、この読み方が、日本人の日本語能力を高めることができると著者は確信を持っている。この確信は、著者が小学生から大学生まで幅広い教育現場で実践をしてみた結果から生まれている。
私は、まだこの読み方を実践し始めたばかりで、その効用が本当に現れるかどうかは分からない。ただ、著者の日本人を高める実験の中に私も組み込まれてしまったのは確かだ。そして、その実験につきあうだけの価値はあるのではないかと思う。