紙の本
勉強法の決定版
2010/07/24 17:43
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たおる - この投稿者のレビュー一覧を見る
勉強法に関するあまたの本が出版されていますが、そのほとんどが経験論に基づいたものです。自分がこうして上手くいったから君たち(読者)も同じ方法をとれば成績が上がるよというものです。本書は脳科学者が書いた最新の脳科学に基づいた本ですので、そういった本とは一線を画します。ですので、そういう経験に基づいて書かれた本、具体的な著者や書名は申し上げませんが、今すぐゴミ箱に捨てちゃって下さい。
記憶のメカニズムを勉強に応用して具体的に書かれてありますので、何より経験に基づいてあーだこーだ書かれてある本よりも説得力が違います。私も、高校生のころがむしゃらに勉強しましたが、ほとんど成績が伸びず悩んだ経験があります。その原因が復習をしなかったことにあったのだというのが本書を読んでわかりました。それに、才能や能力のなさに絶望していましたが、少なくとも勉強に関した言えば、人間にはあまりその差がないようですので安心しました。
この本の最後のほうにも書かれてありますが、方法記憶になるまで何度も復習するというのが正しい勉強法の答えです。効果が表れるまでは、3か月は時間がかかるようです。努力の継続が必要なんです。
本書は、高校生を対象にして書かれてありますが、資格試験の勉強をする大人にも是非読んでほしい本です。いまや私のバイブルとなっています。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の勉強の方法が、わかりやすく説明されていて、参考にしたいです。納得できることが、たいへん多かったです。
紙の本
高校生のための脳科学
2002/08/26 00:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なすび前線 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は先にベストセラーとなった同著者の「記憶力を強くする」で展開された最新の脳科学に立脚し、そこから高校生のためにエッセンスのみを抽出し噛み砕いて書かれたような本である。
記憶の種類には、方法記憶、知識記憶、そして経験記憶がある。方法記憶というのは、例えば自転車に乗れるようになっていく過程で体が覚える記憶(これは言葉の綾、実際には記憶しているのはもちろん脳)であり、知識記憶とは歴史年号の記憶のような知識の記憶であり、そして経験記憶とは自分が経験した事の記憶である。人は、生まれてからこの順で記憶能力が発達していくので、高校時代は中学時代に比べて知識記憶より経験記憶が発達してくる。こういったことを基軸にして大学受験を目指す高校生のために、脳科学を利用した最も効率の良い学習方法について著者の意見が述べられている。したがって内容は受験勉強をする高校生向けとなるので、社会人など一般の方は、「記憶力を強くする」を読まれる方がいいと思う。高校生でも本書を読む前に一度「記憶力を強くする」を読む方がいいかもしれない。それは本書に書かれた内容に対する理解の助けにもなるし、何より最新の脳科学の一端を知るいい機会だと思う。しかし本書でも高校生にとって必要十分な事が書かれているし、社会人にとっても示唆されることが多いだろう。
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05-10-01
「最新脳科学が教える高校生の勉強法」を読みました。30年前に、この本と出会っていたらと思わせる本です。脳科学の知見から得た「記憶」と関連付け、勉強法を説くので、説得力があります。
著者の池谷さんは、東京大学大学院、薬学系研究科の助手をしています。池谷さんのWebページを見てびっくり、将来を嘱望されている脳科学者であるとともに、大変多趣味であり、かつ、なかなかのイケメンです。天は二物以上のものを確かに与えています (^_^) 。
池谷裕二 Webページへ
本の構成は、読みやすい理論、脳心理学コラム、高校生の体験談と著者のコメントの3つからなります。また、所々に格言をちりばめています。
理論では、一般的な記憶のメカニズムについて、海馬、扁桃体、シナプスなどと関連付けて解説をし、そのメカニズムを利用した勉強法を伝授してくれます。この本の結論は次の通り。
高校生になると、丸暗記よりも、ものごとの手順ややり方の記憶である「方法記憶」を利用した学習が大切である。それは、記憶した量自体は何の意味をもたないからである。むしろ、記憶したことをいかに活用するかという、その応用方法を記憶する方が重要である。
脳心理学コラムでは、色彩心理学、モーツアルト効果、情動喚起、特恵効果、作業興奮、初頭努力・終末努力など、内容とかかわる脳心理学をトピックス的に取り上げています。
体験談も、「高1で履修した科目で受験するのは不利?」「わたしの究極の英単語暗記法」「自分は何のために勉強しているのだろう」「ぼくは受験恐怖症」「アメとガムで敵に勝つ」「参考書選びのポイント」などで、これらに池谷さんが科学的にコメントしています。
「決断せよ。そして、いったん決心したことは必ず実行に移せ」フランクリン
「人間は負けたら終わりなのではない。あきらめたら終わりなのだ。」ニクソン
向学心に燃える高校生にピッタリの格言も心憎いです。
脳科学と学習との研究が進む中、高校生のみならず、教師にも参考になる本です。授業の合間に、教科の学習法を話する機会がありますよね。その時に、この本の内容を関連付けて話をすると、説得力抜群、生徒からの信頼もアップすること間違いなしです (^_^) 。
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この本が今の僕の勉強法を作るのに最も役に立ちました。
「何を学ぶか」の重要性が高いのはもちろんですが、「どうやって学ぶか」というのも非常に大切なことです。効率をあげ、できるだけ質の高い勉強をする。その方法が、本書では述べられています。
本書では科学的な見地に基づく記憶法の提唱がなされており、非常に信頼の置ける記述となっています。理屈っぽい人でも、というか理屈っぽい人ほど受け入れやすいはずです。
その内容はもちろん充実しています。
・今までナゾに包まれていた記憶のメカニズムが明らかにされたことにより、「なぜ覚えられないのか」という疑問が論理的に説明されています。その上で、どうやって勉強したらいいのかが示されています。
・復習のタイミングや、全体をおおまかに捉えることの重要性、段階を細かくわけステップアップしていくことなど、勉強計画を組み立てる上での必須事項が記されています。
・「勉強すればするほど頭が良くなる」ということを証明しています。
・数多く載せられた名言の数々が気持ちを詩的なものにしてくれます
この本読むとみんな頭良くなっちゃうから、あまり薦めません(笑)
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”高校生の勉強法”というタイトルだが、もちろん社会人にも使える内容です。
池谷先生の「脳の仕組みと科学的勉強法」と重複する所ありますが、
いかに効率よく勉強するかを理解したい方にはぴったりの本ですね。
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♪今日のポイント♪
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色彩心理学 :集中力を高める色は「緑」。
脳:すべての情報を大脳皮質に放り込んだら、わずか5分で脳はパンクする。
モーツァルト効果:知能指数がIQ 8〜9ポイントUP。ショパンやベートーベンでも駄目。
チャンク化:分類して覚えた方が記憶に残る。例えばget at, get outなど"get"で纏めたり、arrive at, look atなど"at"で纏めたり。
必要以上に記憶をつめこむと、覚えが悪くなる。一度に覚えられる量には限度がある。
→記憶がほかの記憶に影響を与えてしまう相互作用を「記憶の干渉」と呼ぶ。
→急に明日までに百人一首を全部覚えるという課題があった場合は、着実に30個覚える方が良い。
予習:学習:復習 = 0.5 : 1 : 2の割合でやる。
復習はタイミングが大事。 潜在的な記憶の保存期間はどんなに長くても1ヶ月。
◎復習のタイミング:
1回目:学習した翌日
2回目:その一週間後
3回目:2回目の復習から2週間後
4回目:3回目の復習から1ヵ月後
→逆にこれ以上復習しても無駄。
→全く同じ内容のものを復習しないと、”記憶の干渉”がおこるので注意。
バイオリズム:朝から午前中にもっとも高いのは良く知られているが、1週間単位でみると、学習効果が高まるのは金曜日と土曜日。
レミネンス効果:間に睡眠を入れて記憶を整理する。 6時間一度に勉強するより2時間を3日に分けてやるほうが効果的。
シータ波→好奇心の象徴→”興味”をもっている事は復習回数が少なくても覚えられる。
扁桃体が活動すると、長期記憶がし易くなる。つまり、感情が盛んな時には物事が覚えやすい。(楽しい事、悲しい事と結びつけて感情移入する)
空腹の時間が学習に適した時間帯。(毎食事前)
ストレスは記憶力を低下させる。
失敗が多いほど、記憶は確実なものに。→だからといって、失敗後は何故失敗したかの原因を解明することが肝心。
失敗したら、後悔でなく反省をする。
特恵効果:得意なものをやるうちに、集中力が増して、結果全体が良くなる。
スモールステップ法:基礎を身につけてから、少しづつ難易度を上げていったほうが、最終的にはるかに早く習得できる。
まずは得意科目を伸ばす→ある分野の理解の仕方を覚えると、ほかの分野に対する理解の仕方までが上達する。
知識記憶ではなく、経験記憶を増やす →机上の勉強だけでなく、経験を絡ませる。→人に覚えた内容を話す。
(声に出すのも複次的効果あり)→ 目より耳を使った方が学習の方が効率が良いから。
語呂合わせ → 脳には負担の少ない、理に適った暗記法。想像すると一層効果的。
脳は疲れない→目が疲れているだ��。まぶたの上に40度の蒸しタオルを15秒暖める。ビタミンB, Cが足りないと、目が疲れやすい。
勉強方法は中学から高校へいくタイミングで変える。丸暗記から物事を理解して理屈を覚える方法へ。
英語 → 語源を覚える。
学習:「べき乗の効果」で伸びる。(log) → 効果があわられるまでにどんなに早くても3ヶ月かかる。
アセチルコリン、スコポラミン、ジフェンヒドラミン → 脳の働きを悪くする。
▼アクション
・緑を見るために疲れたら、窓の外を眺める。
・iTunesで早速内田光子さんの弾くピアノソナタをGet!
・復習のタイミングを念頭に、復習する日をスケジュールに入れる。
・暗記したい内容をIC Recorderに吹き込んで”耳”でも覚える。
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題が「高校生の勉強法」となっているが、
効率の良い記憶法や、集中法など、誰でも、知っておいて損はないだろう。
特に、記憶に関しては、繰り返し海馬を刺激する事が効果があると知った。
その他、恋愛感情や、忘却、興味や感情をつかさどる部位がどこであって、どう働くのか、興味深く読んだ。
集中法に関してだが、三角棒をかぶって、その頂点に、
白いボールを置いている状態を思い浮かべるのが、
フォトリーディングのミカン集中法に似ている事に気づいた。
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高校生の、という風には書いてあるが実際は大人にも充分通用する。
脳の仕組みや癖を解説し、それを踏まえたうえでこうやって勉強すればいいんだよーって感じで書いてあるため脳の常識的な教養が見につく。
この筆者の本は解説が変わりやすい。
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勉強方法を変えることでそんな悩みは解消できると説いているのが本書。
高校生の年頃は脳の性質の転換期に相当し、記憶のパターンや種類が変化して、丸暗記よりも論理だった記憶能力が発達する。
だから、それに合った勉強法があるというのだ。
繰り返し覚えること、つまり「復習」が必要。
復習の仕方にも効果的な方法とタイミングがある。
また、睡眠は記憶の定着に大いに寄与している。
さらに、記憶には「経験記憶」「知識記憶」「方法記憶」があり、
知識記憶を高度な経験記憶としていくことや知識記憶を方法記憶に結びつけていくことが記憶する上でのポイント
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忘却曲線、覚えたら忘れる&忘れたら覚える、復習が大切、ちゃんと寝ること、失敗したら後悔ではなく反省する、人に説明しよう、声に出して覚えよう、継続は力、勉強したことが生き方につながる、など、当たり前だけど私が常に言っていることが裏付けられた。高校生が関心を持ちそうなテーマについて、コンパクトにまとめてあるので、さらっと読める。
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これはガチ。著者の経験論が大きなウエイトを占めている勉強本もあるが、脳科学に基づいて理論的な勉強法を紹介しているという点で説得力は大きい。高校生でなくとも、大学生や社会人にとっても役に立つ一冊。
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「高校生の勉強法」というタイトルは、この頃から記憶の得意分野が変わってくるからだそう。
小学生中学生の頃は 暗記が主体の「知識記憶」が発達しているが、
高校生になる頃には、その記憶力は衰え経験記憶の方が発達してくるそう。
幼い頃の記憶が無いのは、この経験記憶が未発達の為だとか。(そーなんだぁ)
なので、中学生の頃と同じ様な勉強法を続けているだけでは、
成績が落ちて来てしまったりするのだそうです。
そして重要なのは、勉強した結果は最短でも3ヶ月後じゃないと出てこないと・・
ベキ乗の法則。
継続的な努力の上にしか成果は見えない。(当然と言えば当然)
成績の伸びが殆ど見えない約3ヶ月を乗り越えて、尚努力を続けると劇的に成績UP〜!!
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この本は会計士試験合格者の方からおススメされた本です。
著者は東大で脳を研究している人で、脳絡みの本を結構出されてる人です。
『高校生の・・・』なんて言うんで、実効性があるか半信半疑だったんですけど、どうすれば効果的・効率的に記憶できるかについて脳科学の観点から書かれており、内容はすごくマトモでした。
読んでみればわかりますが、たしかに高校生でも実践可能だと思います。
高校生でも実践可能なら、大人でも実践可能。
今すぐ実践すべし。
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《4コマ図解・読書録゛(ログ)》No.60
http://archive.mag2.com/0000255083/20090303010000000.html
池谷裕二【著】
『最新脳科学が教える 高校生の勉強法』
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目から鱗の内容でした!
脳の仕組みから、
効率的な勉強法をわかりやすく解説しています
もっと早くこの本に出会っていれば!