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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.3
- 出版社: 北樹出版
- サイズ:20cm/182p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89384-854-2
紙の本
言語表現の起源をめぐって モーペルテュイ、テュルゴ、メーヌ・ド・ビラン
著者 ロナルド・グリムズリ (編・解説),益邑 斉 (訳),富田 和男 (訳)
『ヴォルテールと十八世紀研究』誌に英語で発表された、モーペルテュイとテュルゴ、メーヌ・ド・ビランによるテクストの全訳。3者の言語起源をめぐる議論を中心に据えて収録する。【...
言語表現の起源をめぐって モーペルテュイ、テュルゴ、メーヌ・ド・ビラン
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商品説明
『ヴォルテールと十八世紀研究』誌に英語で発表された、モーペルテュイとテュルゴ、メーヌ・ド・ビランによるテクストの全訳。3者の言語起源をめぐる議論を中心に据えて収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
モーペルテュイ、テュルゴ、メーヌ・ド・ビラン | グリムズリ 著 | 11-44 |
---|---|---|
言語の起源と語の意味指示に関する哲学的省察 | モーペルテュイ 著 | 45-68 |
言語の起源と語の意味指示に関する哲学的省察と題された書物についての註記 | ボワンダン 著 | 69-71 |
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紙の本
18-19世紀の哲学者たちは、言葉と思考の関係性をどう捉えたか
2002/06/24 21:27
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投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
18世紀フランスの自然学者であり哲学者であるピエール=ルイ・モロー・ド・モーペルテュイの特異な論文「言語の起源と語の意味指示に関する哲学的省察」は、人間の原初的な言語表現に伴っていたであろう原初的な知覚の形成を推論することによって、人間精神の最初の歩みの痕跡を位置づけようとした論考である。この小論はごくわずかな研究者にしか配布されなかった(印刷された初版はたったの12部だった!)が、後に興味深い議論のきっかけとなった。本書には、モーペルテュイの該当論文と、それに対するテュルゴ(経済学者として著名)の批判的注解、両者の議論をともに乗り越えようとする哲学者メーヌ・ド・ビランの覚書などが収録されており、それらを概括する編者のグリムズリの論考が冒頭に置かれている。同時代に刊行されたコンディヤックの『人間認識起源論』やルソーの『言語起源論』、ヘルダーの『言語起源論』と比べて、一般にはほとんど知られてこなかった小さな論争ではあるが、言葉と知覚、記号と思考との関係性の淵源を問い、それぞれに普遍的な探究を目指そうとした三者の歩みは、後世から現代に続く哲学における言語への関心の原型を示していると言えるかもしれない。
人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー5月27日分より
(小林浩/人文書コーディネーター・「本」のメルマガ編集同人)