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商品説明
古代の伝説から「紅楼夢」まで−。中国における古典小説の成立過程とその発展を平易に論じた一冊。各時代の作品の豊富な引用を味わいながら、小説史の大きくゆるやかな流れを理解することができる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
竹田 晃
- 略歴
- 〈竹田晃〉1930年東京生まれ。東京大学大学院修了。東京大学教授を経て、現在同大学名誉教授、明海大学教授。中国文学専攻。主著に「中国の幽霊」。
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紙の本
初心者にも独学できる入門書
2002/08/11 21:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんだぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、著者が竹田先生ということだけで、迷わず手に取った一冊。先生のご著書は何冊が拝読していて、どれもとても分かりやすく興味深かったからである。
さて、本書は「中国小説」について非常に平易に、かみ砕いて説明されている。それぞれの時代の特徴から、有名作品の一部を抜粋して翻訳し、それらの内容に関して歴史的、思想的、文学的価値などを説明している。「中国小説って何?」という人でも、大学生の基本知識としても、容易に独学できる細部にまで心配りされた本であり、教科書としても使用できるようになっている。有名な中国小説を読まなくとも、この一冊に目を通しただけで大体のことは把握できてしまうようになっている。もちろん、興味を持った人たちが独自に読み進めることができるように、多くの参考文献が挙げられており、これもまた嬉しい附録である。後ろには索引や年表までついており、親切なことこの上もない。
ただ問題は唐代伝奇までであること。後は非常にざっとしか述べられていない。個人的には、宋代、明代、清代…と非常に面白い小説が多いと思うので、これらの時代についても記述していただきたかった。
続編?の予定はないのだろうか。心より期待する次第。