パンタクル １．０１

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投稿者：創土社編集部酒井武之　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

−内容紹介−
森の国シャンバラーは死の冷気に包まれていた。数年前に襲った天変地異はシャンバラーへ流れ込む大気の流れを変えてしまい、森は枯れ木の荒野と化していた。国王セフィロトは死の床でこう言った。「如意宝珠を探すのだ。鬼哭谷のどこかにある如意宝珠を探し出し、その亀裂に投げ込め！それ以外に手だてはない」父の遺言を耳にした第二王子は故国を救うために立ち上がった。黒魔術の天才にして、数多の冒険譚で知られるその王子は名をメスロンといった。

−オススメ−
世界一のゲームブックを一冊挙げろと問われたら、明確に答えを出すのは難しいものです。ゲームブックにもさまざまなタイプがあれば、それを読む読者の好みも十人十色だからです。しかし、世界一のゲームブックの候補を５冊挙げろと言われれば、知っている人間であればまず間違いなく名前を挙げるでしょう作品。それがこの「パンタクル」なのです。１５種類の個性的な魔法。それを使いこなす独創的なシステム。絶妙のバランス。そして魅力的な主人公、魔道士メスロン。
超上級者向けと言われる本書ですが、その優れたバランスは初めてゲームブックを手に取る方にも十二分に楽しめる内容で、十年前から国産ゲームブックの最高クラスと評価された傑作です。今春、装いも新たに「パンタクル1.01」として復刊。作者対談を掲載した小冊子や作者コラムなどを追加され、旧版を持っている方も楽しめる内容です。