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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.5
- 出版社: 東京図書
- サイズ:19cm/222p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-489-00634-9
紙の本
親愛なるマリー・キュリー 女性科学者10人の研究する人生
著者 猿橋 勝子 (監修)
女性科学者の先駆者・猿橋勝子ほか、米沢富美子、太田朋子、黒田玲子ら「猿橋賞」を受賞した10人の女性科学者たちが、各々の「研究」する人生を振り返り、後輩に温かいメッセージを...
親愛なるマリー・キュリー 女性科学者10人の研究する人生
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商品説明
女性科学者の先駆者・猿橋勝子ほか、米沢富美子、太田朋子、黒田玲子ら「猿橋賞」を受賞した10人の女性科学者たちが、各々の「研究」する人生を振り返り、後輩に温かいメッセージをおくる。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
新しい科学の世界を開拓してきた女性たちが語る研究人生
2002/06/25 22:15
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投稿者:東方綾 - この投稿者のレビュー一覧を見る
猿橋勝子氏は日本の女性科学者の草分けの一人で、「女性科学者に明るい未来をの会」を設立し、自然科学分野の50歳未満の女性研究者を対象にした猿橋賞を作り上げてこられた。本書では、その猿橋氏と猿橋賞の受賞者から計10人の女性科学者が、これまでの研究や人生について語っている。
どうして研究者になったか、どんな研究をしてきたか、女性であるということが研究者人生にどのように影響してきたか。インタビューからまとめられたもののようだが、研究内容の専門的な部分もわかりやすい言葉で書かれていて、読みやすい文章だ。女性科学者を集めているだけあって、経歴に結婚や出産の年が記載されていたり、子育てと研究を両立させた経験や研究者になると決めたときの周囲の人たちの反応などが語られていたりする。こういった女性だからこその問題への対処の方法はそれぞれだが、いろいろな考え方があるとわかるだけでも研究者を目指す女性には励みになるだろう。
しかし、本書で読んでもっとも印象に強く残ったのは、各氏の研究に対する態度だった。みなと同じことをやっていてはいけないというのは当然そうなのだが、では実際にどうすればいいのかは簡単ではない。それが、この本では、実際に成果をあげてきた人の言葉からポイントをつかむことができそうな気になり、研究のあり方・進め方をいろいろ考えさせられた。若手研究者なら、女性に限らず読んでおきたい一冊だ。
(東方綾/東北大学 金属材料研究所 助手)
【目次】
推薦の言葉/古在由秀・元国立天文台台長・群馬県立ぐんま天文台台長
未来へ生きる女性たちへ——甘えていては道は開けない/猿橋勝子・「女性に明るい未来をの会」専務理事
遺伝子進化の本質に迫る「ほぼ中立説」/太田朋子・国立遺伝学研究所名誉教授
50年後につながるアモルファスの夢/米沢富美子・慶應義塾大学理工学部教授
信念に支えられた新触媒開発への夢/相馬芳枝・産業技術総合研究所研究顧問
地震が教える地球の中の神秘/石田瑞穂・防災科学技術研究所研究主監
ゾウリムシの複雑さに魅せられて/高橋三保子・筑波大学生物科学系教授
世界に咲かせたい「キラリティ」の花/黒田玲子・東京大学大学院総合文化研究科教授
表面化学で謎解きを楽しむ/川合真紀・理化学研究所主任研究員
人間の英知を超える植物の不思議/中西友子・東京大学大学院農学生命科学研究科教授
隕石が語る宇宙と生命の接点/永原裕子・東京大学大学院理学研究科教授
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