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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.5
- 出版社: 角川書店
- サイズ:20cm/311p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-04-791412-6
紙の本
まただまされたな、ワトスン君!
人生とは決断の連続。私たちは誰もが毎日のように誤った決断をしては、金や時間を失っている。そう、まるでワトスンのように。確率、統計などの数学理論を使って、ホームズが教えてく...
まただまされたな、ワトスン君!
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商品説明
人生とは決断の連続。私たちは誰もが毎日のように誤った決断をしては、金や時間を失っている。そう、まるでワトスンのように。確率、統計などの数学理論を使って、ホームズが教えてくれる、本当に役に立つ「数学」の使い方。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
コリン・ブルース
- 略歴
- 〈ブルース〉英国の物理学者。サイエンスライターとしても活躍。著書に「ワトスン君、もっと科学に心を開きたまえ」がある。
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書店員レビュー
誰も騙されているワ...
ジュンク堂書店西宮店さん
誰も騙されているワトソン君を笑えまい。
理論的に考えているつもりでも、それが騙そうとする人間によって
導かれた思考かもしれず、結果、騙されたことにすら気が付いていない
かもしれない。
本書では、統計、確率、意思決定理論、を題材にしてはいるが
ホームズがワトスン君(一般人)に分かるように易しい言葉と説明を
してくれるため一つ一つ「なるほど」と納得ができる。
詐欺行為の見抜き方、ギャンブルで陥りやすい罠など十二の短編の中
一話毎にかしこくなっている(はず)のワトスン君に皆続きましょう!!
かしこい方でもホームズ好きならオススメです
ジュンク堂書店西宮店O
紙の本
シャーロック・ホームズの世界を舞台に作られた最高の数学おもしろ物語
2002/06/26 18:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:田口善弘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は数学に弱い。なぜ、弱いのかは『科学がきらわれる理由』(青土社)を読んでいただくとして、この弱さを逆手にとれば「あ、そうだったのか!」と思わせるおもしろい本を書くことができる(文章力さえあれば)。それほど、数学的な真実には直観に反する話が多いからだ。
この手の本はごまんとあるし、実際、なかなか良くできた本も多いとは思う。が、書き方の“うまさ”という点において、これほどの出来の本はおそらくなかったのではないだろうか。「シャーロック・ホームズ」シリーズにはシャーロキアンという熱狂的なファンがいて、その研究に熱をあげているという話を聞いたことがある。逆にいうと、それほどまでにリアルな世界がシャーロック・ホームズにあるということでもある。本書の著者はこの世界を舞台にすることで、実にうまく物語を作り上げた。
取り上げられているネタこそ、コイン投げで表が続いたらその後は裏が続くはずだというよくある誤解とか、平均すると等間隔で運行されているバスなのに停留所での待ち時間は平均運行間隔よりずっと長くなってしまうこととか使い古されたものだけれども、味付けが最高にうまい。これらの誤解のおかげで、事件(時には命にかかわる)に巻き込まれた依頼者たちをホームズが次々と数学を駆使して窮地を救っていくという筋書はあまりにもぴったりすぎて、本当にこれがホームズものだといわれても否定できない出来栄え。ワトソンの惚けぶりも最高だ。
しかも、歴史上の有名人をありえない形で事件にからませるというひねりもついている。最後のマルクスの登場場面には大笑いしてしまった(さて、マルクスが自分に関係あると思って相談にやってきた数学の難題とはいったいなんだったでしょう?)。とにかく、数学とミステリが好きな人には、“極上の暇つぶし”となる本だ。是非、買って読んでいただきたい。
(田口善弘/中央大学理工学部物理学科 助教授 http://www.granular.com/tag/index-j.html)
【関連書】
コリン・ブルース著『ワトスン君、これは事件だ!』角川文庫
ジョン・A・パウロス著『数学者が新聞を読むと』飛鳥新社
デボラ・J.ベネット著『確率とデタラメの世界』白揚社
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