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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.6
- 出版社: かんき出版
- サイズ:20cm/269p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7612-6011-4
紙の本
金儲け哲学
著者 糸山 英太郎 (著)
フォーブス誌「世界の億万長者500人」で118位にランクされている著者。その資産総額は推定で4150億円と言われ、資産デフレの中にあっても上昇を続けている。「カネ儲けに終...
金儲け哲学
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商品説明
フォーブス誌「世界の億万長者500人」で118位にランクされている著者。その資産総額は推定で4150億円と言われ、資産デフレの中にあっても上昇を続けている。「カネ儲けに終わりはない」という糸山英太郎の60年。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
糸山 英太郎
- 略歴
- 〈糸山英太郎〉昭和17年東京生まれ。日本大学経済学部卒業。中曽根康弘の秘書を経て、昭和49年に参議院議員、次いで衆議院議員となる。平成8年に辞職。著書に「怪物商法」「太陽への挑戦」など。
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紙の本
面白い奇書
2002/07/08 17:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本一うさんくさい男、糸山英太郎。「別に自慢話をするわけではないが」と
最初に断っておきながら、全編これ自慢話の連続であるところが何とも
微笑ましい。それにしても凄いものである。三十代にして数十億円を儲けて
しまう才能とバイタリティは並ではない。その原動力がめかけの子供として生まれた
出生の不幸にあったとしてもたいした男である。財産を裸一貫から築きあげる
近道は株で勝負して勝ち抜くことであることが本書からも読み取れる。
「なぜ私が株で百戦百勝を続けることが出来たか」と自問自答し「答えは損しても
売らずに含み損として抱えつづけ、最後には高値で売り抜けたからだ」と言う
部分に私は感銘を受けた。「こりゃ、本当のことを書いている」と。
紙の本
まことに不可解な著作
2002/06/16 00:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宇羅道彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元参議院議員の糸山英太郎には「怪物商法」「太陽への挑戦」という著作があ
る。選挙に向けて知名度を上げる目的で出版された本であった。
本の売れ行きに関係なく、猛烈に金をつぎ込み新聞紙上で繰り返し広告された
ものだ。
畢竟、金にどれほどもことができるのか。
語って飽きない情熱は尋常のものではなかった。
一時、阪神間の高級住宅地に邸宅を構え、夜ごと大阪は北新地で見かけたもの
である。クラブで気に入った女性を見つけると「今夜、百万でどないや。」と声
をかける。陰で<百万さん>と笑われながら呼ばれる、良いお客さんをやって
いた。傍で見ていると、まことに金の力の大きさと虚しさを同時に感じさせて
くれる存在だった。
普通これほどの金を持つと、例外なく金の使い方に哲学を求める。
この男の特殊性はなおも金儲け自体に情熱を持っていることである。
佐々木家という新興財閥の外腹に生まれ、新日本観光という事業を相続した糸山
は、六十歳の今もその出生からよって来る飢えを懐き続けている。
「金儲け哲学」はまことに不可解な著作である。
いまさら再度選挙に出るつもりもあるまい。四千億を超える資産を所有する男の自己顕
示欲なのだろうか。思い当たるのはこの男の寂しさである。
金に何ができないか。そう読むと面白い本である。