紙の本
誰にも予想できぬ展開を保証する、官能ホラーミステリ!?
2003/06/07 11:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファニーなファルスのファンタジー官能小説。確かにラストは誰にも予想できない着地をするのであるが、評価出来ない理由はJの出生が、分子生物学や発生学を学んだ身にはあまりにも受け入れ難いことだ。現実が強固に脳内を占拠しているがために、フィクションに拒絶反応を起こしてしまうのである。因果なことだ(同じ理由で楽しめない小説がわんさかあるのだ)。頭が柔軟な人はこの設定を楽しめるかもしれない。
真相を知ると、この作品はホラー調にするよりギャグ調の方が合っていたのでは、なんて思ったりして。女性が快楽の前にはいとも弱き存在として描かれているのも不愉快であった。勉学も誇りも信仰もセックスの前には無力なのか。エロの常道といえば、それまでであるが…。
独特なねっとりした雰囲気が私には合わなかったが、それが気にならなければ面白い作品だと思う。読みやすい文章であるし。
投稿元:
レビューを見る
これ、乾くるみのデビュー作なんですね。文体がちょっと硬くて読みにくかったかな。あと遺伝子の話がちょっと、なんていうか、難しい(笑)。エグくてグロかったぁー。
投稿元:
レビューを見る
うーむ、こうきましたか(笑)全寮制の女子高というと「○○さま」と呼び合う世界は実在するのか私には分からん。18禁ゲームみたいな話でした(って、やったことありませんが)
投稿元:
レビューを見る
えーと、大幅なネタバレがありますので、未読の方はこの文章読まないで下さい。
この話、前半はありがちな推理小説で、後半は「なんじゃこりゃあエロだ!グロだ!18禁だ!とんでもSFだ〜」になってしまい、それが駄目なひとは駄目というタイプの作品なんですが……
私は「ミステリ→エログロ」、「ミステリ→SFやホラー」、「ミステリ→バカミステリ」、どの方向転換も大丈夫なタイプの人間なんですが、これはイマイチな作品だと感じてしまいました。
なぜなら。
エログロ部分が物足りないからです。
特に、エロ部分。読んでて全然エロくないというか、心の中のエロメーターが一ミリも動かないというか。
作品の後半、登場する山盛りの美少女たちは皆、この世のものならぬ性的快感に操られているさまが明らかになっていくわけですが、この描写では読んでる私は全然気持ちよくないんですよね。だからこの世のものならぬ性的快感描写が、すごくうそ臭く思えちゃう。
なんでだろう。グロも同じですね。別に全然気持ち悪く感じない。
アルミホイルで作られたナイフを見せられて
「ナイフだぞ、怖がれ」
と言われているようなかんじ。
これで
「エロいぞ、グロいぞ」
と言われてもナア。
この作品はあくまでミステリだから、エログロメインじゃないからということなのかもしれません。
ですが読者の私は無責任ですから、ミステリ部分は推理小説としての面白さを持ち、エログロ部分はエログロの面白さを濃厚に漂わせてくれることを望んでしまうのです。
話のつくりは買うし、この解決の仕方は面白いなとは思いました。
これでエログロ描写がしっかりしていて、読んでいる私にエロとグロが伝わってきてくれれば、とてもよく出来た作品だったんじゃないかと思いました。惜しい。
投稿元:
レビューを見る
全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。一年生の由紀は塔から墜死し、生徒会長を務める美少女・真里亜は「胎児なき流産」で失血死をとげる。背後に暗躍する謎の男「ジャック」とは何者か? その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子にも魔手が迫る。女に潜む”闇”を妖しく描く衝撃作!
投稿元:
レビューを見る
全寮制の名門女子学院に次々と巻き起こる怪事件。
一年生の生徒は高き鐘塔から墜死し、生徒会長を勤める美少女は胎児無き出産で失血死を遂げる・・・・・・。
背後に暗躍する謎の男「ジャック」とは?
その正体を探る女探偵・黒猫に魔手が迫る!!
第4回メフィスト賞に輝いたこの作品は、氏のデビュー作であり、且、衝撃の作品である。
どう衝撃かは読んで頂くとして、この作品を一番表しているであろう推薦文をここに示しておきます。
巻末の解説に記された、当時の帯に書かれていた推薦文です。
「お約束のプロローグ、ありがちな舞台、おきまりの事件と美貌の女探偵。しかし、ああしかし・・・・・・。
断言しよう。この結末はだれにも予測できない。
98年度ミステリ裏ベストワン、早くも決定。」
(↑)これに勝る言葉が浮かびませんでしたΣ( ̄ロ ̄lll)
この文才が欲しい・・・・・・・l||li _| ̄|○ il||l
その推薦文の通りの作品。
あ・・・そうそう。
一つだけ言い忘れていました。
この作品は真摯なキリスト教徒には不愉快にさせる記述があります。
作品としては外せないものですので読む際は留意してお読みくださいませ。
投稿元:
レビューを見る
べたべたの女子高が割りと好きなので面白く読んでたら裏切られた!さすがメフィスト賞!!百合ゲー18禁なオチでした。いきなりえすえふはいったよ!爆笑できます。 下の人の意見に激しく同意いたします。裏ミステリ!
投稿元:
レビューを見る
11月11日読了。これが乾くるみのデビュー作でメフィスト賞受賞作なんだとか。全寮制の女子校・女の園という舞台設定はいかにも女流作家の手によるものっぽいようでいて、実に男性的な視点なのかも。実際の女子寮ってこんなもんじゃないよなーファンタジーとしてはこうあってほしいが。染色体の話など私は前に読んだ本で下知識があったから興味深く読めたが、何も知らないミステリファンはとまどうかも。しかし加速する後半の展開、漂う淫靡なムードなどはなかなかに面白い。「なぜそんな物質が分泌されるのか?」についてもう少し理由付けを、作中で語ってくれるとよかったかな。
投稿元:
レビューを見る
この話好きなんだけど・・・、レビューの評判の悪さにびびった。
確か初読は高校生の時で、友人に「コレ面白いから読んでみて」と勧めたら、ものすごく微妙な反応だったことを思い出した。
そうか、世間には受け入れられないのか。
先日再読してみたけど、そこまでトンデモではないし、終わり方もコレじゃなきゃ駄目だと思う。
まぁエロ本だけどね。
投稿元:
レビューを見る
エログロレズが見たいなら
いいんじゃないかと思います
なんかただの意味わかんない小説としか思えない。
久々に読むのしんどかった。
なにが書きたいのかがわかんなかった
なんだろうなぁ、って読んでてなっちゃった
12.01
12.03
投稿元:
レビューを見る
序盤はミステリー&名探偵だが、結末はエログロホラーw
古き良き?PCゲームのよう
イニシエーションラブを期待すると肩すかしだが、決して内容が悪いわけではない
ただ、良くこんな話思いつくなと感心するのは、他の作品と同じでそこはすごい
でも人には勧めれない、読むならイニシエーションラブを
投稿元:
レビューを見る
第4回メフィスト賞受賞作。
書評を何本か見てから読んだので、ある程度は覚悟していたが、
途中からいきなりSFの世界に飛んでしまうトンデモミステリー。
しかし、その設定なりに論理の筋は通っていて、ミステリーとして成立はしている。
最後のこじつけは酷いと思いつつ笑ってしまった。
人によって大きく評価が分かれるであろう作品。
投稿元:
レビューを見る
今、読んでいる途中。
「イニシエーション・ラブ」「リピート」と
どちらも面白かったが、
さてこのデビュー作はどうなのだろう。
読み終わったらまた、更新したい。
投稿元:
レビューを見る
最初はミステリーぽいのに最後はホラー?エロ?路線に変わってしまって残念でした。ホント最後あれはないよな〜。
投稿元:
レビューを見る
塔からの墜落。「胎児無き流産」による失血死。全寮制の女子校と言う檻の中で、次々と起こる奇妙な事件。その真相を、女探偵「黒猫」が追う。
前半は、正に本格ミステリと言う設定だった、中盤から後半にかけてはあれよあれよと。
序盤から妖しい雰囲気は漂っていたものの、此処まで露骨に描写されるとは思っていなかった。
と言うか、結局のテーマ自体がそれだったと言う。
最後の謎解きの時になって急に魔女狩り、神話、悪魔と言われても。
ラストはSFホラー。 途中までは科学的だったのに、振り回され続け。
もう少し伏線が欲しかったかも。
問題作と言えば問題作。
故に最後の解説は、本作が否定されることを前提として書かれているような気がする。
異色なものだけど、それでも読んでいる最中は楽しめた、と思う。
それにしても、生生しいな。
背表紙に「女に潜む"闇"を妖しく描く衝撃作!」なんて書かれていたので、心理的な闇かと思っていたら違い、肉体的な秘め事、それを生生しく描くという意味だったらしく。
本格ミステリとは思わずに読むと良いのかもしれない と思う。
どんなことが起きたって受け止める、寛大な気持ちで。
それでも最後のメッセージ性は良かった。
オチがついた後の、語り。
ああ、確かに。妙にそう納得する。
黒猫さんがああ言う風になってしまったのは残念で仕方がない気も。
黒猫なら黒猫のままでいて欲しかったな。