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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.8
- 出版社: 集英社
- サイズ:19cm/170p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-08-864510-3
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お芝居を作る楽しさが伝わってくるような作品
2000/10/28 12:06
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投稿者:朱鷺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小竹谷有は、田舎から出てきた地味な大学生。知り合いにたまたま連れていってもらった小劇団の公演を見て、演劇の面白さに目覚めます。有は、演劇のことはなにも知りませんでしたが、どうしても劇団に入りたくて、劇団「牙乱洞」に入れてもらいます。最初は役者を目指すのですが、あまりの素質のなさに自分でも気づいて、役者になることをあきらめてしまいます。でも、有には他の才能があったのです。演じることはできなくても、芝居全体をイメージする脚本家としての才能が。きびしい団長のもと、有は脚本家としての道を歩み始めます。これまでにも演劇をテーマにした作品は数多くありました。しかし、それらは役者に焦点を当てたもので、芝居全体を作る脚本家、演出家を主人公として正面から取り組んだ作品はなかったように思えます。役者を中心とした物語は才能のある役者が小さな舞台からより大きな舞台へと駆け上がっていくところにカタルシスを感じさせることが出来ますが、一方で、ひとつの演劇の場(劇団)でひとつの芝居を作っていくという醍醐味は感じさせることができないものです。この作品は、脚本家(兼演出家)を主人公に据えることで、芝居づくりの雰囲気をよく伝えることに成功していしています。天然のとぼけた主人公にはガッツがあって、こちらまで元気になってきます。人気俳優櫟十也との恋の行方も気になるところですが、脚本家、演出家としての有のこれからの成長が楽しみなところです。