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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.10
- 出版社: 角川書店
- レーベル: あすかコミックスCL-DX
- サイズ:19cm/206p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-04-853552-6
読割 50
少年☆周波数 王様の棋譜 6 (あすかコミックスCL-DX)
少年☆周波数 王様の棋譜(6)
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紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:3,696円(33pt)
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紙の本
最後の最後で。
2002/10/04 17:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiya - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品、一体どうなったら終わるんだろう??と
かなり気になっていたのですが、最後の最後にやってくれる!
相変わらず、結構さりげなく笑えるドタバタもありますが
意外な展開に思わず涙(?)な最終話。
何か、あれもこれも曖昧なままに完結してしまったようにも思えるのですが
全て解決してしまうよりは、面白いと感じたのは事実ですが。
やはり終わってしまうのは少し寂しいです。
紙の本
副題の、その意味の深さに瞠目
2002/11/05 00:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり以前に、「少年周波数」というタイトルは作者自身がつけたものではなく、作者は「王様の棋譜」というタイトルでいくつもりだったと、どこかで読んだ記憶があります。
連載中は、「これは学園モノになっていくのか?」とか、「これはもしかして芸能界モノになっていくのか?」とか、ちょっと心配したりもしましたが、やはりこの話は将棋の話だったのか…と、特に最終巻の覇王戦と挑戦者決定までの経緯で再認識させられました。
そして、あの結末…。してみると、やはりこのコミックスのタイトルは「王様の棋譜」でよかったのではないか…と、思います。
漫画を描く方たちの画力の向上もあってか、動きが少なく、今までは絵になりにくいと敬遠されていたであろう将棋や囲碁の世界を正面から描く漫画が徐々に増え、少年誌や青年誌では既にかなりの人気を得ている作品もあります。
が、少女向け、女性向けの漫画の世界では、実際にその世界で生きる女性が少ないこともあってか、まだまだ市民権を得ているとは言い難いのが実情です。それを思えば、この作品の途中での寄り道にも思える部分の存在も致し方ないのでは…と思われます。
それよりも私は、最終巻のまさに「王様の棋譜」という形で示される、勝負の世界の冷酷さと非情さとを、この作品で出来うる限りの表現で描き切った作者の力量を高く評価したいと思います。
棋士は、将棋の勝敗だけがすべて。「棋士は将棋が強ければ、キャリア、人格、容姿、家柄に不具合があっても何の問題もない」という、勝負の世界。実の親兄弟よりも互いを理解し、尊重し合える師弟、兄弟弟子の関係。
エンドマークがついてしまったいまとなっては、北村六冠王が目指したもののほんとうの到達点はどこだったのか、私たち読者にはもう知るすべはありません。エピローグ的なものも、作者は最後のページのみであっさりと終わらせています。
読了し、最初の衝撃が薄れてくると、心に残るのは、主人公の入江裕貴に託された最後の一手の重みでした。その一手は、ただの盤上の一手にとどまらず、まさに棋界の将来を示す「王様の棋譜」だったのです。
このラストを、作者が最初から念頭において描いていたのかの真偽はわかりませんが、作者が最初につけたタイトルだったという副題から、すべてはここに至るためのものであったと私は思います。
時代ものや野球など、少女向き、女性向きでない舞台を選ぶことが多い方ですが、華やかな画風に惑わされず、その構成力に着目して読んでみるのも一興かと思います。
蛇足かとも思いますが、それでも覇王位についた入江をもっと見てみたかった!