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紙の本
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2002/11/08 21:59
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投稿者:早川書房編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公スキーヴが、まだ見習い魔術師だった頃のお話。退屈な日々にうんざり気味のスキーヴは、以前、乞食から売りつけられた宝の地図をちらつかせ、冒険に出ようとオゥズ師匠にけしかける。最初は相手にもしてくれないオゥズだったが、地図の示す秘宝が【黄金の牛】だと知ったとたん、態度も一変して俄然乗り気。そんな現金なオゥズとスキーヴに、おなじみタンダが加わり、新たな異次元旅行に出かけることになった。
とはいえ、肝心要の地図には魔法がかけられていて謎だらけ。そのおかげで次元を右往左往する三人だったが、どうにかこうにか目的の次元に到り着くことができた……まではよかったが、その町ではなんとも奇怪な光景が。…・…いやはや、満月の夜になると牛たちが、吸血鬼と化して人間たちを餌食にしてるじゃないか。一体この次元はどうなっているの!?
何はともあれ、目指すは【黄金の牛】。やがて【黄金の牛】がいるはずの、黄金の宮殿へとたどりついた三人だったが、たちまち番兵に捕らえられてしまった。なんとかして、魔力で封印された城から脱出しなければ命の保証はない。果して三人は封印を破り、生きて帰れるのか? そして地図に約束されていた黄金は?
〈マジカルランド〉シリーズ第三巻目『盗品つき魔法旅行!』と第四巻目『宮廷魔術師は大忙し!』の中間期に設定を置いた今回の番外篇では、このシリーズでお決まりの、奇想天外な物語設定とラストのどんでん返し、いずれもが健在している。とにかく笑いたい人にお勧めの一冊!