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商品説明
烏賊川市の外れ、鳥ノ岬にある十条寺食品社長宅に銃声が轟いた。撃たれたのは、偶然居合わせた「名探偵」鵜飼杜夫。失われた銃声の謎と「衆人環視の密室」に、鵜飼とその弟子が挑む。書下ろし長編推理小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
東川 篤哉
- 略歴
- 〈東川篤哉〉1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業。「密室の鍵貸します」が長編第1作目。
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紙の本
人間くさい探偵
2002/11/28 18:46
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投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『密室の鍵貸します』に続く読者を喰ったような文体の推理小説。前作よりも本格らしさが増しているのは、探偵と助手という役割の人物が明確になり彼等を中心に物語を読み進めていくのが容易だからだろう。しかしながら、地の文にしろ登場人物の台詞にしろミステリを揶揄したものが多いので、オーソドックスなミステリ小説(或いは漫画)を読んだことがある人ならば失笑や苦笑或いは呵々大笑してしまうことは確実だ。衆人環境の密室を取り扱っているが、全体的に強引な部分は見えず分量が昨今の推理小説の平均と比べれば軽い事もあり淀みなくサクサクと読めるのが気持ち良い。登場人物も「こんな奴はいねぇ」という様なものではなく、寧ろ「人間臭く」て親しみを感じる。衒学的でも無く辞書のように分厚いという訳でも無いので、そういった意味ではミステリ初心者向けの小説なのかもしれない。一つ読んでみては如何だろうか。