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好きで好きでたまらない。
2003/03/06 23:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:菖蒲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然ですが、今回は私情を挟みます。
私自身、今、寮生活真っ最中です。
この作品は、寮生活を中心に据えた高校生の物語です。
寮生活とは、何ぞやと思われる方も多いのではないかと思われますが、
まさに自分との戦いであると思われます。
自宅とは、一味も二味も違う環境において主人公含め、それぞれの人たちのストーリーを絡ませて描かれています。
人には、それぞれの人生があります。それに伴って、それぞれを取り巻く環境も違います。しかし、一つの目的の元に集まった人々は、その目的に対して自分の人生を譲歩しようとします。
それが、寮生活の根源ではないかと思われます。
自分のためではなく、他人のために人生を動かせる力の創造場所みたいなところなんですよ。
少し、仰々しい言い方かもしれませんが、普通は一日の生活を完全に二つに分けることができます。
学校と、自宅です。
しかし、寮はいうなれば、学校の延長みたいなところですから、友達と一緒に暮らすことになります。つまり、前者と違って一日を二つに分けることができないのです。これは、人によって適応度が違ってきますが、現代生活においては本当にいい薬だと思います。
ここの登場人物たちは、むしろそのことを歓迎しているかのように思います。
なぜなら、他人と暮らすことに抵抗感を感じてないからです。
この感じが、私は好きで好きでたまらないのです。
もちろん、男の子たちも気にはなりますが、それ以上に他人と違和感なしに生活する様の描かれている、この作品が大いに気に入っているのです。
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その雰囲気を、買い。
2003/01/24 00:42
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投稿者:天鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作『23:00』が不発だったマツモトトモによる新たなストーリー。どちらかというとクールな作風だった著者が「ドキドキ女子寮ラブコメ」(作品解説より)を披露した。
寮生活モノというと、特殊な寮生活そのものに的を絞った作品も多い。非日常的な世界にドキドキしながらはまっていくというパターンである。しかしこの作品では、「寮生活」というスパイスは必要不可欠な調味料でありながら出しゃばることなく、あくまでも軽い風味付けとなっている。
著者が実際に女子寮生活をおくったというだけに、寮ならではのエピソードもでてくるが、その例のひとつである新入生歓迎の裏儀式なども、寮生活モノならばたいてい出てくる“お約束”であると言ってもよいため、この作品にしかない“味”にはなっていない。
つまり現時点では、この設定は物語を作るうえで邪魔になる家族というしがらみを取り払いつつ、著者のよく知っている世界であるため描きやすいという意味しか持っていないのである。
だが、それでもこの作品を手にとってしまったのは、マツモトトモという著者の描く世界が独特の空気を持っているからだ。ラブコメらしくはしゃいだストーリーテンポとなっているが、その空気は生きている。思い出したように流れるマツモト風。
一度、うんと悲しいストーリーを描いてもらいたいと(私が、個人的に)思っている著者がガンバッテ描いたラブコメ。その雰囲気が味わいたければ手にとってみるべし。