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商品説明
糸平、雨敬、鈴久、岩本栄之助、石井定七、牛尾梅吉…満天下沸かせた大物相場師群像。一攫千金の夢を求めて、兜町や蛎殻町で格闘した相場師たちのエピソードを満載する。写真110枚を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
鍋島 高明
- 略歴
- 〈鍋島高明〉昭和11年高知県生まれ。早稲田大学政経学科卒業。日本経済新聞社編集委員、日経総合販売などを経て、市場経済研究所を設立、代表取締役。五台山書房創設。著書に「市場雑観」など。
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紙の本
日本人は相場の天才!
2006/01/17 10:06
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「日本人はものづくりは上手だがカネころがしは下手(唐津一)」「日本人は相場の素人。アングロサクソンにやられっぱなしだ(複数)」「米国の奥の院が密かに進めてきた国家戦略によって騙され、国富を自動的にトランスファーするシステムとそうした構造維持のための仕組みを飲み込まされてきた日本人(原田武夫)」
日本人は株に弱く、金融知識に乏しく、ものづくりで幾ら頑張ってもマネー戦争で「マネー敗戦(吉川元忠)」する一方だという言説が巷に溢れている。日本人はそんなに株が下手で、相場に弱く、いつも資金運用で失敗ばかりしてきたのか。冗談じゃない。自分がバブル崩壊後の株式相場で大損こいたからといって、それをあたかも日本人全体の普遍的性格に祭り上げるのはこの際一切やめてほしい。これは良く知られた話だが、今をときめく金融工学の最先端技術とほぼ同じものをいまから300年以上前に日本人は既に発明し、大阪の堂島の米取引所で世界に先駆けて大々的に運用していたのである。江戸時代、日本は世界有数の金融取引が行なわれる素晴らしい資本市場を既にもっていたのである。そして本書にあるように、明治大正昭和(戦前)期、江戸時代以来の相場師文化が爛熟し繚乱していたのである。「熱海を作った天下の糸平」「売りの山種」「中ノ島公会堂を相場で儲けた私財を投じて建設した岩本栄之助」などなど。瀬戸内寂聴のお父さんが相場に狂っていたとか、黒岩重吾が相場に淫していたとか、平和と軍縮の政治家・宇都宮徳馬が実は相場師として兜町でならし相場で大儲けした話とか(このあと、宇都宮はそのカネでミノファーゲン製薬を起こして本当の大金持ちになったと渡邉恒雄は書いている)面白いエピソードが満載。「日本人は相場に弱い」なんていう浅学非才の輩が垂れ流す妄説を鵜呑みにしてはなりません。日本で相場を極めた綺羅星のごとき諸先輩の足跡をたどれば勇気百倍。本書で己を励まし鼓舞して、皆さんも相場の世界に打って出てみては如何ですか。3億円も稼げば、人生変わりますよ!
紙の本
貴重な資料
2003/03/30 08:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:海峡 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんの人物を取り上げているため、一人一人の記述はやや少な目のような気もしますが、過去の相場師について概観したい人などにはぜひお勧めです。参考書名の索引も付いているので、過去の人物を調べる際に目次的に使用することも可能かと思います。もちろん本書内のエピソードなども読み応えありです。