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- カテゴリ:一般
- 発売日:2003/03/28
- 出版社: メディアファクトリー
- サイズ:17cm/1冊
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8401-0724-6
紙の本
エミリー・ザ・ストレンジ
米国で出版され、欧州でも人気の絵本。ブラックジョークや隠語も多い文章を宇多田ヒカルが翻訳した。「エミリーは、誰かと同じものなんて欲しがらない…欲しいのは喪失感。ほっといて...
エミリー・ザ・ストレンジ
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商品説明
米国で出版され、欧州でも人気の絵本。ブラックジョークや隠語も多い文章を宇多田ヒカルが翻訳した。「エミリーは、誰かと同じものなんて欲しがらない…欲しいのは喪失感。ほっといてよ。」【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
エミリーの目力同様、濃い一冊
2004/07/24 00:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:karasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
インパクトのある表紙。赤、白、黒で、エミリーという子が良く表現されている。宇多田ヒカルの訳でも話題になっていたが、今回この表紙を実際に見て、手に取ってしまった。
黒で描かれるエミリーの目力をひしひしと感じつつ、短い文でまとめあげられる語呂の良さが、その内容を文字通りに伝えてくる。絵本ではあるが、ある程度大人向けのようだ。
本の所々に散りばめられている、隠れたように、しかし、しっかり主張している絵や文字も必見。
文章のみとは違った、絵本ならではの間の取り方が、説得力を増している。特に「エミリーは変わらない…」のところなど、6ページにわたり、何が起きても変わらないエミリーがそこにいる。
エミリーは自分をしっかり持っていて、自分の思う通りにのみ行動する。そこが、めちゃくちゃな子の様に表現されていて、実際にエミリーそのものの様な人は、中々お目に掛かれないと思う。しかし、何だか「分かる」この内容。
「…欲しいのは喪失感」から、「迷子になろう」という流れは、突飛もない事のようだけど、「何だか疲れた」から、「温泉に行こう」というようなものだと思う。エミリーの中に、共通点を見つけられる人は多くいると思う。
最近、暑い。とにかく暑い日が続いている。この季節ホラーやミステリーは風物詩ではあるが、私の様に暑さに負けて集中力を欠いている人は、絵本なんてどうだろう? 短時間でも濃く伝わってくる、そんな1冊。
紙の本
ちょっとへん?
2003/09/11 10:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
本自体は、よく出来ていると思います。
こんな風に、印刷って出来るのかー!!と驚くような隠し印刷がいいですね。
立体感もあるし、見ごたえのある本です。
内容は、暗い。何の望みもない、関係を持つことが出来ない、闇の中に住んでいる女の子。中学生位の女の子は、共感するのかなー?
とにかく不思議なキャラクター、何度読んでも、ちょっとへん?
紙の本
あなたもこの子に惹かれるよ。
2003/03/28 12:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真愛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
延ばし延ばしになっていた、翻訳版がやっと発売になりました。
早速、待ちきれずに読むと、宇多田氏の訳にやはり「文学+ユーモラス+なにより原書重視」が感じられました。
原書「Emily the Strange」を既にお持ちで読まれた方も多いでしょう。私もその一人です。決して難しくはない文章、しかし簡単とも言い切れず、そのセンスがとても問われるものと思います。エメリーは訳した人、それぞれに当てはまる本と私は思っています。
訳した数だけのエメリーが存在する。
何故か日本語訳は「エメリー」ではなく「エミリー」ですが、原書にはない、楽しい仕掛けがあります。
絵の方には原書同様、透かし絵の様な楽しい遊びがありますが、訳本にはその透かしの仕掛けが、文章にもあります。これは宇多田氏の遊び心か作家デブリの訳をより伝えるためのものか、どちらにせよ面白い試みです。
やはり「この本の訳に宇多田氏は適役だ!」と感じました。
エメリーは…不思議な子だけど、普通の子。
でも、やっぱり…
もうとにかく「読んで下さい!!」です。
エメリーといる黒猫達にも注目ですよ。
本は読んだ人それぞれ感じ方が違いますが、これはそれがとても強い本と思います。
でもこれだけは確実に言えます。
「読むとあなたも虜です」。
参考に、洋書ですが
「Emily's secret Books of Strange」もお勧めです。
こちらも多少の英文がありますが、絵本としてみるとこちらの方が
完全な「アートブック」で、もっと遊び心満載の上、そのアートに圧
感です。
あと、ポストカードセットも日本で発売しているので見てみる価値はあると思います。
ちなみに私は完璧、crazy for Emily です。
紙の本
一匹狼娘登場
2003/04/12 19:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しいこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤と黒の強いコントラストが、いかにも「つよい!」印象の絵です。宇多田ヒカル訳とは知らず、思わず手にとってみてしまいました。
エミリーはほんとに変な子なのです。ひとりになるのは怖くない、ほっといてほしい、自分の趣味がちゃんとあって、割と正義感が強くて…。つっぱっていて個性が強いパンクな娘。わたしはわたしよー!という強さが、全体ににじみ出ています。
実は自分の子どもに買ってやろうかと思って手にとったのですが、どの頁も絵の色彩が強くてとんがっているので、小さい子向きではないです。
昔、「赤と黒のエクスタシー」の売り文句で成功した映画(「天と地と」、角川のコピーはさすが、すごいですね)ありましたよね。今ではこのコピーが独り歩きして、いろいろなところで使われています。あれを思い出しました。
赤と黒の配色は、それだけでぐっと人の心をとらえます。見ているだけでドキドキしますね。この本もそうです。眺めているだけでドキドキします。
エミリー自身のキャラクターもそうです。強くてドキドキします。
小さい子供には強いですが、小学校卒業間近くらいになればちょうどよくなってくるのではないでしょうか。
わたしはわたしよー!という強さ、生きていく上で必要な場面が、誰にだって何度か繰り返しあるはずです。この本のドキドキする感じや、エミリーの強いキャラを、そんなときに思い出すことも役に立つことがあるのではないでしょうか。だから、まだ素直にドキドキして、ヘェーと思えて、だけどこの本の強さに圧倒されないくらいの年齢の子にちょうどよいと思います。その年齢は人それぞれだと思いますが。
いろんなことに臆病な男の子や男性にも読んで欲しいですね〜。
紙の本
クールなバッドガール、エミリーの瞳にすいこまれそう。
2003/06/13 21:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵本である。某社の通販カタログにも原書が載っていたりしたこともあり、前から気にはなっていたのだ。邦訳版が出たんで読んでみた。深い闇の瞳をした、ポーカーフェイスのヒロインに魅せられてページを繰れば、赤・白・黒が効果的に配置された画面がそれなりに美しい。マットなインクと、光沢のあるインクが使い分けられており、よく見ると浮かび上がる絵や文字の仕掛けがあったりして、ちょっとした遊び心が味わえる。なんかスゴいことがあるでもなく、キレイだな、とかオシャレだよな〜と思っているうちに終わり。薄い絵本だからなぁー。三十路の人間にはちょっとものたりないかも…。
宇多田ヒカル訳ということもウリなようで、巻末には彼女のあとがきも付いている。彼女のファンならご一読を。
p.s.この本は一人の著者による創作ではなく、複数の創作集団により作製されているそうだ。