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離婚の作法 終わりなき男と女の紛争劇 (PHP新書)
離婚の作法
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著者の論拠は信ずるに足るか
2003/04/13 23:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いをり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「現代・男女関係の実態を弁護士の視点から描く」との触れ込みで離婚紛争の諸問題を主に現実的な側面から描いているのですが、著者の主張は割と明白です。「昔は良かった。今はなっちょらん」。
著者がいう「昔」というのは、昭和30年代後半までのことだそうです。このころまでは「日本の伝統的な常識」としての、結婚をめぐる生活様式が残っていて、離婚を言い出す夫婦に対して仲人や妻の親など「世間の先達」が仲裁することで離婚を抑止することができたんだそうです。
ただ、著者のいう「結婚生活の『型』」とやらには、「妻は夫の言うことを我慢して聞くのが当然、夫が外に妾を囲うのも男の器量の内」という、いかにも前時代的なオヤジ的価値観が横たわっていて、見るに堪えません。
だいたい、奥付とかカバーとかに書いてある著者略歴によると、「1954年生まれ」だそうです、この著者は。すると、「昭和30年代後半」にはせいぜい10代になるかならないか位の少年だった筈ですよね。そういう人が、当時のことについてあたかも見てきたかのようにあれこれ述べて、いかにも「昔は良かった」と言いたげに書かれてもなあ。