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紙の本
人間の罪深さを考える
2001/07/13 15:17
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投稿者:くもざる - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代は昭和。病院の院長と美しいその妻。夫の留守中に、妻に言い寄る男がいて…。別に今の時代で考えると、それ程たいしたことはしていない。ただ、抱き寄せられてうなじにキスマークをつけられただけ。しかし、その言い寄られている間に、外に遊びに行っていた幼い娘が殺されたことから、事態は思わぬほうへどんどん転がり落ちていく。
夫は妻のうなじにキスマークを発見して、娘が殺されていた時にこいつは何をしていたのか、と憤る。でも、問いたださない。ただ一言、聞いてみれば良いのに、それをしない。そのかわり、ある復讐を思いつくのだ。
人間とは何か、許すということは何か。人間の心に潜む闇に光をあて、どんどん掘り下げていく。考え込まされる作品だ(それにしても、三浦綾子の本を読むと、「良い人になろう。人に優しくなろう」と固く心に誓ってしまう。ブルース・リーの映画を観た後にカンフーの真似をしてしまうように)。