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紙の本
第1回前川佐美雄賞作品
2003/05/16 10:04
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投稿者:motoi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海量(ハイリャン)」に続く大口玲子の第二歌集。
この一冊を読み終えたとき、
「短歌」という形式で一つの物語を読んだような気持ちになった。
あまり多くの歌集を読んだ経験が少ない私だが、
「歌集とはこういう面白さがあるのか」と知った。
この「東北」には、著者大口玲子の様々な視点が詰まっている。
この視点が大いに楽しめた。
新婚生活において愛しくても他人である旦那を見る大口玲子の視点、
病院生活での観察者としての大口玲子の視点、
そして、家族と自分についてみつめる大口玲子の視点。
「東北」に収められたココロの痛み、幸せの温かさは、
東京を離れて、東北で第二の人生を歩み始めた著者だから
生み出せたものに違いない。
私が「東北」を読んだのは少し前だが、
前川佐美雄賞を受賞したと聞き、納得した。
買って損しない歌集だ。