紙の本
わかるヒトにはわかる
2003/07/20 01:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひゅうが - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はすごい本だ。だが、多くの日本人にとって、この本に書いてある内容が、本当に自分のものとして迫ってくるのはもう少し先だろう。偶々幸か不幸か、会社人生のめぐり合わせで先を行かざるを得なかったために、この本に書いてあるような葛藤を繰り返し(繰り返すことができ、かもしれないが)、その挙句に、周りのいわゆる多くの日本人にとっては昔ながらの安定志向がまだまだ主流なのだと日々感じ入る仕事についている身には、「そうそう、まさにその通り!」と、ラインマーカーを引きながら読みたい気分であった。と、ともに、今の自分であれば、この本に書いてあることは残らず実践できる、或いは既に相当実践してきた、と改めて自信を持つことができる一冊でもあった。
自分のものとして本当の意味で迫ってくるかどうかはともかくとして、本書は、転職を考えていながら「自分には何があっているんだろう?」「本当に何がしたいのかわからない」と考えている方にはぜひ一読をお勧めする。
紙の本
出版社コメント
2003/05/23 11:24
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投稿者:翔泳社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年後の自分をイメージできますか?新発想のキャリア・チェンジ実践法!
時間や情熱を長い間仕事に注いできた後、職業人生半ばにしてふと疑問に思ったことはないだろうか?「このままでいいのか。自分のやりたいことは別にあるのではないか。だが、今さらキャリアを変更することなど可能なのか」。
本書では、様々な状況においてキャリア・チェンジをした人々の例をとりあげ、真に自分にあった道を探す効果的な方法である「試しながら進む」アプローチを説明しながら、キャリア・アイデンティティの効果的な築き方、キャリア・チェンジの極意を説いていく。
■目次
第一章 新しい可能性を見つける
ルーシーの場合
ピエールの場合
別々の道、共通の筋立て
過渡期のアイデンティティー
アイデンティティーを確立する方法
本書の概要
第一部 キャリア・チェンジ入門編
第二章 将来の自己像
ゲーリーの場合
キャリア・チェンジの二つの方法
アイデンティティーの問題
一歩を踏みだす
第三章 新旧のアイデンティティーの間
ジューンの場合
中間の時期
「何か」をめざす
可能性を試す期間のアイデンティティー
将来の自己像を評価する
矛盾を残す
第四章 大きな変化
スーザンの場合
大きな変化のために小さな勝利を積み重ねる
「石」を手放す
ダンの場合
隠れた判定基準をあきらかにする
習うより慣れろ
第二部 キャリア・チェンジ実践編
第五章 さまざまなことを試みる
ベンの場合
さまざまなことを試す方法
どう試して何を学ぶか
感情と理論
本気で試すが夢中にならない
第六章 人間関係を変える
ハリスの場合
強いきずなは視界を奪う
新しい人間関係、新しい場所
安心できる場所
第七章 深く理解し納得する
ジョンの場合
流れが途切れるひらめきの瞬間
決定的な転機
可能性は準備することで見いだされる
自分の「物語」を語る
第三部 キャリア・チェンジの型破りな戦略
第八章 自分自身になる
キャリア・チェンジの相違点
型破りな戦略
アイデンティティーを失い、再び手に入れる
付記 キャリア・チェンジの調査
理論的な背景
研究事例の選択
調査対象者の統計的データ
面接方法
調査結果の分析
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2007年3月25日読了。フラビオが読むハーバード流第二弾。キャリア・チェンジ(平たく言えば、異業種への転職)は自己分析とか計画を立てるだけではダメで、試して・動いて・新しい人と会って、小さな成功を積み重ねていくこと。これによって新しい発見や気付きが産まれるものだとか。確かに、仕事とは自分と社会との関わりだから、自分の内面から出てくるものだけを頼りにしていては、限界があるよなあ。キャリア・チェンジの為には現在の自分のアイデンティティーを捨てる必要があり、誰もが苦しい時間を過ごす必要があるのだとか。励みになります。がんばろう。
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ハーバード流のキャリアについての考え方を解説。
内容としては、一気に変えるのではなく、試してみて「イケる」と思った所でキャリアを変える方法といったところ。
考え方としてはリスクも少なく、理想的に思えるが日本にはなじまないやり方かも知れない。
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キャリアチェンジを成功させた人々の事例から、どのような法則が導き出されたかを紹介する。
最後の章だけ先に読めば十分。あとは事例なので、興味のあるところをひろえばいいだろう。
まずは次に行きたい方向を模索し、それに近づくような人間関係を形成していく、徐々に行動を起こし軸足をずらしていくのがいいようだ。
要するに、「やりたいことがあったら、とりあえずそっちの方向へ行動せよ!」である。
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キャリアの節目では、悩み続けるより、まず踏み出して試してみることが重要。
斬新だけど納得できた
キャリアチェンジを検討するひとには一読の価値あり。
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読むのに二日かかった。
ケース例紹介して、共通する事を抜き出す形式。こういう論文見た事あるな。
内容からすると、考える前に動け!ってことがキーフレーズすかね。
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今、仕事について悩んでいる自分にとって一番必要な本?様々な実例を基にキャリアチェンジについて具体的に語っている。
この本を読んで最も印象的なことは、まず行動することで、それによって自分が本当にしたいことが 分かってくることだ。
それも一気に大きく変えるのではなく、副業でしたりその道の理想とする人に会ったり師事したりすることで、自分の本当にしたいことを気付いたり確信したりするのが衝撃だった。
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あくまで高学歴、MBAをとったような人の事例。参考になるかどうかはその人の立場次第。
これまでの見識では、転職に成功するにはまず「知ること」とされてきた。本当にやりたい仕事をできるだけ確実に把握し、つぎにその情報を利用して論理的な戦略を練る。画一的な質問リストや資格をもつ専門家の助けを借りて、または一人の力で内面を見つめることが自分を理解するための原則とされた。
しかし、大切なのは、内面を見つめるだけでなく実際に試すことだ。本当の可能性を見出すには行動を通じてである。新しい活動を試し、いままでと違う人に接し、新たな手本となる人を探し出す。自分の物語を周りの人に伝え、書き換える。経験を重ね人から認められることでほしいものがはっきりしてくる。
キャリア・チェンジはキャリア・アイデンティティーを修正することから。キャリア・アイデンティティーとは、職業人の役割を果たす自分をどう見るか、働く自分を人にどう伝えるか、最終的には職業人生をどう生きるかといったことを指す。
「将来の自己像」を考えるとき、たいていの人は、「本当はどういう人をめざしたいのか」という問いに確かな答えおw見つけることから始めようとする。だが最良の方法は、もっと小さな問いから、つまり具体的な答えの得られる問いから始めることだ。
アイデンティティーは変えられないものだと考えると判断の誤ってしまう。正しい答えはすでにあって見つけることができるかた追求したほうがよい、または追求すべきだと考え、その結果として職業を変えようとしてもうまくいかない。「最適な」職業は決まっていて、内面を見つめればひらめきが得られてそれを探し出せる。この取り組みでは前へ進めなくなる人がとても多い。「それ」がわからない限り、何一つ選ぶわけにはいかない。ひらめきの光がさすのを待ち続けている間に、チャンスは通り過ぎてしまう。
古い考え
・唯一の自己像&計画して実行する
新しい考え
・数多くの自己像&試して学ぶ方法
隠れた判断基準をあきらかにする
世間で高い企業や事業にかかわると、著名な企業にひかれたままになる。職位が上がると、権限にこだわることがある。
キャリア・アイデンティティーを見直すには、基本的な判断基準の見直しが必要。
例)働いてきた業界、職務、周囲の人の期待、職場の価値観、自己の能力、モチベーションの源泉、価値観・倫理観、肩書き、など
キャリア・チェンジにおいて、安全網なしに飛び降りるのは賢明ではない。仕事の合間や週末をつかったり、期限を決めて休暇ととったり、はじめは限られた範囲で行動して小さな成功を積むこと。
キャリアの変化に大切なのはウィークタイ。ストロングタイは、周りの人が変わることを拒むため、障害になることがある。
サルも赤ん坊もそうだが、人が自分に十分な自信をもてるのは、信頼できる他者に支えられ、相手との絆を築いていると感じるときだけだ。キャリア・チェンジの場合、もうよりどころにならない帰属意識を捨てる一方で、過渡期の支えとなる新しいきずなを確立していくことになる。
できごとそのものが激しい変化を起こすわけではない。情報を無視するか、関係がないとして切り捨てる可能性は常にある。望ましくない結果が運が悪かったせいにしたり、またはもっとも多い考え方だが、結果の妥当性を否定したりする。それでもこちらの準備が整っていれば、できごとを通じて自己認識がはぐくまれていく。
→あなたにとって黒い点は何か?ルイ・パスツールいわく、「運命の女神は備えある心に味方する」
型破りな戦略
1.まず行動。行動して新しい考え方が生まれ変化できる
2.本当の自分を見つけようとしない
3.過渡期を受け入れる。一貫性にこだわるな
4.小さな勝利を積み重ねる。一気に大きく変化させようとするな
5.まず試してみる
6、人間関係を変える
7、毎日のなかに変化を見出し、意味づけする
8.距離をおいて考える、が長すぎてはいけない
9.好機を逃さないように日々準備する
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久々の読み応えのある本。
一言でいえば、
キャリアについて迷っていいんだ。
ということが色々な人の事例でわかった。
そして、仕事をしながらももつなんとなくある違和感。
アイデンティティと実際のキャリアのギャップ。それはかならずあるもので、そして双方とも変化していくもの。それを意識しながら、色々なことを試しながらキャリアを修正していく。それがキャリアを歩むことなんだとということが分かった!というか自分のもやもやの原因が分かった。
また、読み返したい本の一冊。
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"キャリア=現在になっている仕事を、チェンジ=変える、転職する、ことをアカデミックに研究したもの。40近い実例を紹介しており、経験者がとってきた行動や感情の動きを体系的に整理している。
ハーバード流と記載があるが、けっして頭でっかちな「理論を立てて綿密な計画をたてて」というようなものではなく、地に足のついたやり方を推奨していることが共感できる。
迷いが生じたときには、まずいろんなことに手を出してみることをしている人が多い。つまり、現職にいながらも、何とか時間を作りだして気の赴くままに行動をしている。仕事とは全く関わりのないNPOの活動をしてみたり、興味を持った分野の企業とコンタクトをとったりしている。
試してみながら学んでいくことが、自分のキャリアを変える第一歩。
人間は、常に成長していくということを基本に、自らのアイデンティティも変わることを前提にしている。本来の自分像があって、その自分探しをして、ぴったりとあう職業を探すことはナンセンスということ。いろんなことにチャレンジしながら自分が何を考えているのかを見つめることが重要だといっている。そうこうしているうちに、付き合う人の幅が出てくる。どんな人と共に過ごしたいかを考えていくのだ。
今のライフスタイル、ワークスタイルに疑問を持ち始めた人に勇気を与えてくれる本。
ただ、登場する皆さんはCEOを目指していたり、独立してコンサルタント業をしていたり、それなりに優秀な人物ばかりなので、気後れしてしまう人もいるかもしれない。また、アメリカの労働市場と日本のそれとは違うので、簡単ではないという人もいるかもしれない。
確かに、違いはあるが、その違いを超えて本書にある思想は共有できるものだ。そして行動を起こすのは自分次第なのだ。やらない理由を考えるより、小さな一歩を踏み出すことを考えてみよう。"
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人生100年時代。
すでに終身雇用の崩壊が囁かれ、キャリア・チェンジが必須の時代、そんなときだからこそ読む価値のある一冊だと思う。
こうすれば転職が成功するぞ!的な内容ではない。
ストーリー形式になっていて、それぞれの事例でキャリア・チェンジをしてきた人達がどんな行動をして、どんな悩みを持っているのかがわかりやすく載っている。
事例に出てくる人達は、ハイクラスの人達ばかりだが、一般の人達との悩みや思いは変わらないんだな〜と思った。
直接的な解決にはならないと思うが、
自分が何をしたいか?
自分がどんな人間なのか?
を知りたい人は是非一度読んでほしい。解決の糸口にはなるかなと思う。
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約2年半前仕事を辞めてから、ずっと「自分には何が向いているのか」「どの仕事に就くことで幸せになれるのか」と問い続けてきた。この本を読むとその解決の糸口が明らかになる。自分自身について、あれこれ思考することより、まずは理想的な自己像に対して、小さなことから行動しその経験から学びを得て、より自分自身のキャリアにつなげていくことが重要。
「本当の自分」を探し求めるのではなく、複数の理想像があり、それを行動しながら確かめていくこと、また行動していることで、新しい人間関係を築くことができ、このキャリアチェンジにおいて、人間関係はとても大きな役割を果たす。
数十人の実体験をふまえて述べられており、悩みの状態からその解決までの流れがイメージしやすい。
個人的に好きな文
実際に行動し、具体的な選択肢を試すことで人は自分を知るようになる。