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紙の本
緑の午後 (集英社文庫 おいしいコーヒーのいれ方)
著者 村山 由佳 (著)
年上のいとこ、かれんとの秘密の恋を打ち明けた時から、何かが動きはじめた。単身赴任していた父も帰京し、再婚、そして妹も生まれ、勝利の周囲はにわかに賑やかに。恋の行方は?【商...
緑の午後 (集英社文庫 おいしいコーヒーのいれ方)
緑の午後 おいしいコーヒーのいれ方 V
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商品説明
年上のいとこ、かれんとの秘密の恋を打ち明けた時から、何かが動きはじめた。単身赴任していた父も帰京し、再婚、そして妹も生まれ、勝利の周囲はにわかに賑やかに。恋の行方は?
【商品解説】
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紙の本
ショーリが家を出る!?
2023/03/04 11:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中沢さんへのショーリの嫉妬や、星野りつ子のショーリへの想い・・・・・・
いろいろありつつ、かれんとショーリはゆっくりゆっくり進んでいきます。
ここでショーリは家を出て一人暮らしをしようと考える。
今までどおり一緒に住んでいると、ずっと一緒にいられるが、二人きりにはなれない。
どっちがよいのだろう。
紙の本
うっすらと見える、ただならぬ波。
2003/12/02 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと平穏でほんわかしていたショーリとかれん。ここにきて温和な波は緩やかに荒れ始めた。
ショーリにも妹ができ、母親ができ、一気に二人も家族が増えた。
ハプニングは尽きない。中でも印象的だったのは星野との摩擦。星野は食事もまともに摂れなくなり、明らかに心身共に弱っていった。失恋っていうのはいつまで経っても慣れないし、もちろん慣れるべきでない。そしてそれは身体に予想以上に響く。傷ついても立ち上がろうとする星野は痛ましく、優し過ぎるくらいのショーリの行動には唸ってしまう。恋愛沙汰は、誰も傷つけずに穏やかに済ませることなんてほとんど不可能だと思う。
そして次に思わず「ほう…」と声をあげたのはショーリのこれからのことだ。かれんがいて欲しいと願う時に一緒にいられる花村家を出て、一人暮らしをしようという思いつき。何事にも良い面と悪い面がある。花村家で四六時中一緒にいると、いざ佐恵子が帰宅した時に緊張を背負っての生活を強いられる。一人暮らしをすると二人きりの空間を作り上げられるけれど一緒にいられる時間が激減する。悩まずに答えを導き出せない選択だ。二人はどうするのだろうか…。
最後に丈の視点からの話があるが、これは丈らしく面白い。ああいうキャラクターは結構重要だ。高校に無事合格できてほっとしました(笑)。
本編の最後の方での一場面、ショーリが星野の食事に付き合うシーンだが、ただならぬ波を感じさせる。波乱の予感です。
相変わらず風景描写、心理描写が巧妙です。登場人物の人格もはっきりしていてわかり易く、これからが気になる作品です。次の巻ではどんな展開が待っているのかとても楽しみですね。