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紙の本
戦国15大合戦の真相 武将たちはどう戦ったか (平凡社新書)
著者 鈴木 真哉 (著)
戦国時代、さまざまな合戦のドラマが生まれたが、思い込みと思い入れによる「俗説」が一人歩きをし、真相は意外と伝わっていない。桶狭間から関ケ原まで15大合戦の真実の姿を明らか...
戦国15大合戦の真相 武将たちはどう戦ったか (平凡社新書)
戦国15大合戦の真相
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商品説明
戦国時代、さまざまな合戦のドラマが生まれたが、思い込みと思い入れによる「俗説」が一人歩きをし、真相は意外と伝わっていない。桶狭間から関ケ原まで15大合戦の真実の姿を明らかにし、「天下人」中心の歴史観を打ち破る。【「TRC MARC」の商品解説】
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天下人史観に挑む
2007/09/10 00:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書では戦国時代の数多くの合戦の中から著者が選んだ15の合戦について、それがいったいどういう戦いだったか、武将たちはどう戦ったのか、一般的に知られていることが事実だったのか、など検証を試みている。そこにはこれまで我々がTVドラマや歴史番組、映画、小説などで見聞きしていたものとは全然違った歴史が描かれている。例えば、桶狭間の戦いは奇襲戦ではなかったとか、川中島の戦いで謙信と信玄は一騎打ちなどしていないとか、長篠の戦いでは鉄砲の三段撃ちなどなかったとか、、、。
自分がそれが史実だと勝手に思い込んでいるだけ、勘違いしていただけ、というものがかなりある。小説などの書かれたものや、TVなどで見せられたものを鵜呑みにしてはいけないということだ。著者は本書の中で通説、俗説というものに挑戦している。
「あとがき」でも書かれているが、我々は天下人を軸に歴史を見ることに慣らされてしまっている。それは天下人の側から見た歴史になってしまいやすいことを意味する。それを「天下人史観の呪縛」とも表現している。本書を読むと、歴史にロマンを求めている者は白けてしまうかも知れない。信長も天才戦術家でもなんでもなかったし、家康なんて別に戦さに長けていたわけではないということが分かる。
勿論、本書をすべて鵜呑みにしてはいけないだろう。これも著者の一つの見方と一歩引いて読むべきだ。史実を求めようとするなら、受身ではなく、史料を読むなど、しっかりと検証を重ね、自分の頭で判断しなければならない、そういう姿勢が大事と著者も言いたかったはずだ。