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商品説明
自然の保護はなぜ必要か? 環境問題をめぐって提出されてきた哲学的議論を、鼎談というスタイルで整理・検討し、持続可能な社会と環境的公正のあり方を探求する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高田 純
- 略歴
- 〈高田純〉1946年北海道生まれ。北海道大学大学院博士課程単位取得。現在、札幌大学外国語学部教授。著書に「承認と自由」「実践と相互人格性」、共著に「ヘーゲル用語辞典」など。
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紙の本
人間に問われていること?
2004/01/25 02:30
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投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代批判の哲学シリーズの一冊。1998年から始まって21冊目の本である。興味、関心のあるテーマしか読まないが、こうしたテーマでいろいろな問題提起がされることは嬉しい。ずっと継続すればと願っている。
本書は、現代の環境思想と過去の自然思想などを取り上げながら、今日問題意識の高まっている環境問題を哲学の視点から分析している。
対話形式であるため、読みやすい本であろうと手にとったが、あまりにも様々な意見を取り上げているために難解な部分もあった。
人間中心主義や自然中心主義の両極の思想を紹介し、その分析と批判を展開している。この議論がとくに難しかった。
しかし、アリストテレスなどのギリシャ哲学者の自然哲学やベーコンやデカルトなどの近代哲学の特徴、またカント、ヘーゲル、マルクス、エンゲルスなどの自然観、哲学を分析した哲学史の流れの展開は、学ぶことが多かった。
人間には自然を破壊する権利があるのか、生命の危機さえ脅かされる自然破壊に対する警告や運動はますます盛んになっている。
今一度、自然と人間について問い直す必要があるだろう。問題提起としての本書には大きな意義があるだろう。