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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.9
- 出版社: 恒文社21
- サイズ:20cm/253p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7704-1104-9
紙の本
坐シテ死セズ
奴隷の平和は望まない! 防衛という生命の力について激論10時間。西尾幹二が、防衛庁長官・石破茂に国防の覚悟を問う究極対談集。「自我と独立」「世界の国と日本の差異」「北の驚...
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商品説明
奴隷の平和は望まない! 防衛という生命の力について激論10時間。西尾幹二が、防衛庁長官・石破茂に国防の覚悟を問う究極対談集。「自我と独立」「世界の国と日本の差異」「北の驚異と日本の安全保障体制」など。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
石破 茂
- 略歴
- 〈石破〉昭和32年生まれ。鳥取県出身。平成14年防衛庁長官。
〈西尾〉昭和10年東京生まれ。東京大学大学院文学修士、博士。
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紙の本
対話と抑止:抑止がなければ、対話そのものが成り立たない
2007/06/12 00:01
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
防衛庁長官時代の石破氏と、「新しい歴史教科書をつくる会」の会長として物議を醸した西尾氏(著書「国民の歴史」も4年前に読んだ)との国防をテーマにした対談集(2003年)。防衛庁長官退任後に出された「国防」も少し前に読んだのだが、専門が違う二人の対談ということで、どんな議論になるか楽しみにして読んだ。全体的な印象としては意見がぶつかり合うこともなく、それぞれの持論を展開し、あるときは互いに教えを請う、といったような感じ。
日本人の陥りがちな欠点は、すぐにナショナリズムに飛んでしまうところ。日本はいつの日かまた大失敗をするのではないか、と危惧する石破氏。
西尾氏も同様の考えを次のように述べている。日独伊三国同盟のときも「勝ち馬に乗り遅れるな」で怒涛のごとく動いてしまった。現在の日本は、たまたま国際環境がよく、経済的にも持ちこたえているため大きな破局を迎えないで済んでいるに過ぎない。状況が変化すれば慎重な判断や十分な分析、将来の見通しもなく、一つの方向になだれをうって突っ走る可能性を危惧している、と。
日本の国民性なのか、DNAのせいなのか知らないが、他の民族と交わり、DNAを少しずつ変えていかないと、いつまでも変われない民族かも知れない。それが日本にとって良いか悪いかは分からない。
対談を終えて西尾氏は石破氏を「発言の背後に思索を感じさせる人」、「その思索を実用の知識と結び付けている人」と評し、人材不足の政界にも「輝ける人」がいる、と石破氏の活躍に大きな期待を寄せている。
さて、日本にとって身近な北朝鮮問題は遅々として解決が進んでいない。もし北朝鮮が解放されれば在韓米軍は中国国境まで北上するだろう。それに中国が協力すると思えない。自分が不利になる。ということは中国は真剣に問題解決には取り組まず、金正日体制は延命しそうだ。2008年の北京オリンピックまでは北朝鮮は崩壊しないだろう。自壊する可能性もある。そのとき大量の難民が日本にも押し寄せてくるかも知れない。備えはできているだろうか?