紙の本
クリスティのめくるめく騙りの世界へ
2004/04/14 17:29
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投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスティのミステリを読んでいる人に向かって、
トリックや犯人のネタをバラしたくなったこと、
そういう誘惑に駆られたこと、ありません?
『アクロイド殺し』『ABC殺人事件』『そして誰もいなくなった』、
そしてこの『オリエント急行の殺人』などなど、
ネタをついバラしてしまいたくなる、
そしてこれから読む人の楽しみを奪ってしまいたくなる
アガサ・クリスティのミステリ。
さっき、金城一紀さんの『FLY, DADDY, FLY』を読んでいて、
登場人物が『オリエント急行の殺人』の文庫本をちょうど
読んでいたもんだから、もうちっとで「その話のミソはねー、
これこれこうなんだよー」と言ってしまいたくなりました。
雪の中で立ち往生したオリエント急行。
死体には無数の刺し傷。
事件の観客に選ばれたポアロの灰色の脳細胞が、
生き生きと動き出します。
犯人は誰か? その動機は何か?
色んな趣向や仕掛けで読者を楽しませてくれたアガサ・クリスティ。
本書もそのひとつ。
隔絶された世界で起きた事件。
劇の進行を見守る観客の役割を負わされた探偵。
探偵がそこで見たものは? そこにどんな意味が隠されていたのか?
そして犯人は一体誰か?
「犯人は言うなよ」×××が慌てて、言った。
「いまいいところなんだから」
金城一紀『FLY, DADDY, FLY』(講談社)より
「へへへ。犯人はねー……」(耳元に囁く)
瞬間、×××の蹴りがみぞおちに命中(ぐふっ)
失神。
……どこかでベルが鳴っている。
オリエント急行発車のベルなのか?
いざ、あなたもクリスティの騙りの世界へGO!
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もっとも有名な作品のひとつ。犯人は謎解き前に分かりましたが、そのイメージは強烈に脳裏に浮かんできました。映画化される前から映画的な作品です。
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冬になると読みたくなる本。
雪に閉ざされたヨーロッパの長い夜。ランプに照らされた豪華列車のコンパートメントで、富豪たちとポアロの頭脳戦がはじまる……
舞台設定だけでキュンと来ますよ。
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アリバイトリックの金字塔です。
やはりアガサ・クリスティ。一筋縄ではいかないですね。
しかし灰色の脳細胞はすごいなぁ。
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ポアロ作品。kikuが選ぶ「まず読んで欲しいアガサ・クリスティー作品」三編のうちの一つ。外は大雪。現場は豪華客室電車の個室。容疑者は人種も年齢も異なる人々。たまたま乗り合わせたポアロが事件解明に挑む。こんなに豪華な電車で旅をしたことはないけれど、雪の降る景色や寒さまで実感するようなリアルさを感じる作品。有能な名探偵であるだけでなく紳士でもあるポアロの大きな魅力を改めて知る。登場人物の一人一人がとても繊細に描かれていて、感情移入してしまう。
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クリスティの作品では一番最初に読んだものだと思う。ミステリの経験が浅かったから、純粋に驚けたのはとても良かった。【所蔵】
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初めて読んだアガサクリスティーの小説。タイトルに魅かれて買ってみたのに、読んでみると半ば反則とも言えるそのトリックに衝撃を受けたことを覚えています。これ以来クリスティー好きになりました。。
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名探偵ポアロが活躍する小説です。すごい勢いで読めてしまいます。アガサクリスティー作品の中で一番好きです。まさか・・・まさか・・・そんな事があっていいのか!って結末です。
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基本ばかりを(笑)どれも影響を受けたお話ばかりです(なんの影響だか)。一番好きなのは、やっぱりこれ。
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名探偵ポアロが登場する作品。初めてこの人の本を読みましたが、意外なそして人情味あふれる結末で、他の作品も読みたいなと思いました。
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厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。一癖も二癖もある乗客たちが作る異様な雰囲気のなか、雪で立往生した車内で、老富豪が何者かに刺殺された。名探偵ポアロが腰を上げたが、乗客のすべてには堅牢なアリバイがあった…大胆なトリックに注目の著者の代表作。
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50456328.html
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名作中の名作!
確かアガサ・クリスティーの作品で一番最初に読んだのもこれ。この作品をきっかけに一気にポアロファンになりました☆
ポアロといえば小柄なベルギー人=フラ語。私も喋れるようになりたいわぁ・・・。
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これをクリスティーのNO.1作品に推す人は多い。吹雪の中で立ち往生した豪華列車という王道かつゴージャスな設定を描かせたら女王に敵う者はいないのでは…。
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語ろうにも語るとネタバレになる困った名作です。
ていうか、ポワロはその手の作品が多いですね^^;これも好きな作品です。
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中学生ぐらいから十分たのしめますが、東欧・ヨーロッパを知ってからだとなお楽しめます。
もちろん、大雪の日に読むのをお勧めします。