紙の本
そんなことないもん!と言い返したくなったり…。
2004/09/18 18:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
みずからの恋愛体験を告白しながら、その思いを31文字にのせた短歌集。短歌の後にエッセイが付いているから、その場面がリアルに伝わってくるのだ。
結構するどい言葉たちだ。なにせ書名が『淋しいのはお前だけじゃな』。まるで背表紙に薄ら笑いをされているようで思わず手に取ってしまったくらいだもの。 毎日ささやかだけど色々な場面に遭遇する。その場面をリズムに乗せて憶えていたら、悲しいことも淋しさも少しは変わるかもしれない。
紙の本
タイトル
2024/01/06 16:57
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初タイトルを「淋しいのはお前だけじゃない」と間違えていて、(上から目線の)励ましかと思っていた。
次にタイトルが「淋しいのはお前だけじゃな」とわかって、ちょっとムカッときた。
でも解説を読んで、「淋しいのはお前(作者本人)だけじゃな」と書いてあった。
読解って難しい。
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短歌とそれにまつわる文。
若くて、つっぱってて、不安で、人にやさしくなれない余裕のない青春の青臭さが照れくさい。読んでる私が照れくさいのだから著者の勇気は凄いな〜。作家って自分を切り売りするものなんだね。若かりし日のエピソードの端々にスマートなやさしさがにじみ出てて、気持ちの良い読後感です。好きなのは
今夜どしゃぶりは
屋根など突きぬけて
俺の背中ではじけるべきだ
タイトルと中身のギャップあり。これって照れかな〜?
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新感覚の短歌。
短歌とそのあとの小話で、展開されてます。
独特の世界観を増す、かわいい絵と一緒にね。
ふっと気がづかされるようなモノや、
なるほどなと思うモノもあり結構面白かったな。
+++ひとつピックアップ++++
感染はあの冬の日の
それっきり潜伏期間九年の恋
++++++++++++++++
なんか好きだよ。
恋とは本来病的なモノだよね。
いいかも。
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短歌とそれに連なるショートストーリー。
「つきあってまだ日が浅いので傷つけかたがよくわからない」など好き。
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読了。文章上手いなー。四百字詰め原稿用紙二枚分のエッセイと短歌。日常のシーンや人柄について読んでいて、「こうやって切り取って、こうやって投げっぱなしにすると良いのか」と思いました。短歌では「今夜どしゃぶりは屋根など突きぬけて俺の背中ではじけるべきだ」が好き。
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短歌とそれにまつわるエピソードの構成。
枡野さんの距離感とか言葉の感覚が非常によくあらわれている作品ばかり。かなり楽しめる。短歌自体はほかの作品で読んだことがあるものも多いが、そんなの気にならない。こんな文章の書ける大人になりたいような、なりたくないような。
VillageVangardで購入。安い。同期に淋しいの?と聞かれた。淋しいような、淋しくないような。
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短歌だけじゃなく、文章もおもしろい。
言葉の選び方にも、センスってあると思う。短歌っていう、削り込まれた表現の世界に居る人だからかな。
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静かで淡々としていて。
悲しいことも、嬉しいことも、全部全部、自分のものにして。
そんな印象を持ちました。
読み終わるのがもったいないなぁって思う気持ちは、
「もう少しこのまま一緒に居たいのだけれど」
…なんて、恋してるときに発してしまうセリフに似ている。
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よかったです。文も挿絵も。それぞれにじっくり読みました。
短歌って自由だ!!!と思いました。
タイトルで冷めた目線なのかしらんと思ってましたが
純情な男の人がいました。
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オオキトモユキ(トモフスキー)が絵を描いてる本と知って、図書館より拝借。本の下に最初から最後までトモフワールドが流れる。本の上は、枡野氏の短歌とそれにまつわる小話。
「永遠の愛は、一瞬の記憶の中に、永遠に存在する」
ごちそうさま! どうぞ永遠にお幸せに! 今度ぜひ不倫しよう!
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『ワコール・ニュース』で連載していた『現代短歌(みじかうた)』の単行本化。
枡野さん曰く、「断片的な自伝のよう」なエッセイ。
短歌とエッセイが1セットで綴られている。
「じゃあまたって
言いかけてから切れたから
またかけちゃった
ゴメンじゃあまた」
恋しているうきうきした感じがして、好きな歌。
オオキトモユキさんによる独特のイラスト、実はストーリー仕立てでイラストにも時間が流れている。
全部読み終わった後にイラストだけチェックして、ラスト、切なさに襲われてしまいました。
ヤラレタ。
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参りました。
何だろう、同年代だからか?
女々しく、何も考えず、気弱で、ときに突拍子もなく、優しく、破滅的で、、、、、
自分を見ているようで。
甘く苦しく切ない。そんな過去を思い出したよ。
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枡野さんの詩や文章にハマり中。
だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
両親のパロディとして子は生まれどこまでずれていけるんだろう
この二つの短歌が印象に残った。
また、文の中で枡野さんの友人が言った
「永遠の愛なんて、やっぱりありえないと今でも思うけれど、たとえ一瞬でも『永遠に好きかもしれない』と思えたから、その一瞬の記憶があれば、一生やっていける気がする」
という言葉が素敵だった。
谷川さんもいってたけど、恋をするって詩人になることなんだなぁ。なんだか毎日詩を読んではきゅんきゅんしている。淋しいのかなぁ。
14/04/18
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高校の時に講演に来てくれた枡野浩一さん。
他の人の四角四面な話とは違って、すごく面白かった記憶。
短歌がいっぱい読めるかと思ったがエッセイ集だった。もう17年も前なのでモラルを疑う言葉があったりもする。
もうちょっと枡野さんの核心に迫るような本が読みたいな〜。