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紙の本
さて、第2号は?
2004/02/11 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:言ノ刃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も表紙がすごいな〜と思っていたら…執筆陣がもっとすごいことになっていた。
でもとりあえず、メインの西尾維新・著の「新本格魔法少女・りすか」から読み始めました。
…わーっ。なんだか今回もすごいですすごいです。創刊号で読んだ内容からして「この作品は…(良い意味で)ヤヴァいなぁ…」と思っていたのですが、今回も見事裏切らずに素晴らしい作品でした…本当。しかも前よりページ数増えてるよう、な。個人的意見ですが…これってノベル化するのかしないのか…。
第2号では、新たに乙一氏、滝本竜彦氏が執筆しています。勿論前号から参加している作家様も。というわけで総ページ数がかなり多いです。全部頑張って読んでみましょう…。
毎回ドキドキさせられるファウストですが、今回はかなりおいしい内容です! 次号が待ち遠しいです!
紙の本
今回は、創作系の収録作品について。
2004/02/15 16:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回(Vol.1)ではエディアトル・デザインについて語ったので、今回は創作系の収録作品について書きます。
「F先生のポケット」乙一作
……F先生と小学館へはハナシつけているんかいな。というか、版権的に大丈夫なん?
あー。あれだね、F先生はF先生でも、ねこ型ロボットというより「異色短編集」のほうのノリだね。あっちも、小池さんが突然スーパーマンになったりお爺さんが鉄人のコントローラー拾ってきたりする、たぶんにパロディめいた作品、ごろごろしているわけだし。
題材はともかく、料理法はたしかに乙一、といった作品でした。
「ECCO」滝本竜彦作
いや、だからECCOってなんなのよ。それと、対ECCO闘争ををやっている孤独なエイリアンのソフィアちゃんって?
などといった細かい設定について、読者に説明をする必要性をまったく感じていないようなのだよな、困ったことに。実際、どこまでが現実で千絵と優の(共同)妄想なのか、境界は明らかにされないまま物語は終わる。
そうした「説明不足による居心地の悪さ」を差し引いても、読んでいる最中のドライブ感が損なわれていないのは、「孤独」ないしは「共同体の仲で孤立する恐怖」という普遍的なことを書いているからか?
「引きこもり」を一種の「売り」にしている作家さんですが、意外にしたたかな戦略性を感じたり。
「黒色のポカリスエット」佐藤友哉作
作品自体の印象よりも、イラストの鬼頭莫宏の手抜きっぷりのがよっぽど印象に残りました、というコメントは、冗談にしておこう。
あー。これ、当時六歳現在十九歳の語り手くんよりも、絶対、「覇王」のお祖父さんのが面白いよね。
というか、語り手の「ぼく」自身は、「自分自身の言葉」というものを未だ獲得していない。にもかかわらず、無理矢理「他者の物語の語り手」を演じている姿は、けっこう滑稽だと思う。それ以上に、かなり痛々しいけど。
「色」シリーズを読むのは、前号のを含めてこれで二度目ですけど、どちらを読んだときも一種の空々しさを感じました。
「影あるところに光あれ」西尾維新作
「新本格魔法少女りすか」二作目。
っていうか、これのどこが「新本格」なんでしょうか? って感じ。前作はまだしも推理要素はいっていたけど、今回のは……。
さっそくキャラ萌えの方になだれ込んだか、って感じで個人的には少々期待外れ。あと、少女りすかの口癖っていうか文法、前作にも増して無理矢理っぽかった。
「コールド・スナップ」トム・ジョーンズ作/舞城王太郎訳
普通の現代物翻訳小説。
作品としては大変に面白かったけど、この雑誌に掲載されているのは場違いのように感じた。他の掲載作品と見比べると、明らかに浮いている。っつうか、マジで作品選択の基準がわからん。
酩酊亭亭主