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紙の本
鬼の目にも涙
2004/04/18 16:11
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投稿者:ピュアピュア - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親の心中という心の傷を負った久住は、芳への執着以外、味覚も感情の起伏も全て失ってしまった。自分の実家である南部建設が、彼らを追い詰めたことに責任を感じた芳は、なんとか久住を回復させようと試みる。そのけなげさを見るにつけ、久住は不安に苛まれる。味覚や感情を取り戻して芳を喜ばせてあげたいと思う反面、全てを取り戻したら、芳はもう見向きもしないのではないかと。壊れたままでいることででしか、芳をつなぎ止めておけないのだと。
揺れる久住に芳の兄である海斗があることを企む。好きでもない人と結婚させられることによる八つ当たりだ。一枚の写真が引き金になり、様々な過去が明らかになっていく。芳の父と久住の両親の関係。芳の双子の弟である晶の久住への想い。そして、芳と久住の遠い遠い過去。そう、芳は欲しいと思ったものは必ず手に入れ、絶対に放さない人なのです。エベレストりも高いプライドを持つ一ノ関夫人の暴露ぶりはお見事!で、一ノ関御大の子供じみた行動もなかなか可愛いです。晶のやんちゃぶりと芳のボケぶりも健在です。感動場面も盛りだくさん! 芳の父と久住のご対面にハラハラ、ドキドキ、ホッと胸をなでおろし、海斗の純情ぶりには、ウッときます。初めて登場した芳&晶の母君のほんわかさにも参りました。芳は母似で、晶は叔母似とのこと。納得、納得!
そして、なんといっても、鬼の目にも涙でしょう…そうなんです、そうなんです、芳のちっちゃい頃の可愛らしさに久住はもうメロメロになってしまい、ついに…ちゃうんです。ちょっとだけ、人間らしくなっちゃうんです。でも、久住さん、心配ご無用! あなたがどんな人になっても、どんな人であっても、芳は決して離れていきませんってば! だって、二人は赤い糸で結ばれているんですから!