- カテゴリ:幼児 小学生
- 発行年月:2004.4
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:22×27cm/31p
- 利用対象:幼児 小学生
- ISBN:4-591-08078-1
紙の本
田んぼのきもち (絵本の時間)
田んぼは、日本人の心のふるさと。滋賀県の棚田を舞台に、その一生が描かれている。四季を通じて、美しい姿を見せた田が、休耕田になって…。そのとき田んぼは、何を思う?【「TRC...
田んぼのきもち (絵本の時間)
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商品説明
田んぼは、日本人の心のふるさと。滋賀県の棚田を舞台に、その一生が描かれている。四季を通じて、美しい姿を見せた田が、休耕田になって…。そのとき田んぼは、何を思う?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森 雅浩
- 略歴
- 〈松原〉1976年東京生まれ。成安造形大学日本画科卒業。作品に「もりになったライオン」など。
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紙の本
田んぼが語る自らの一生と田んぼの四季〜子ども達に田んぼの美しさと大切さを教えてくれる貴重な絵本、お勧めの一冊です。
2004/12/21 11:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都駅から電車で20分ほどの距離に滋賀県大津市仰木地区の棚田があり、美しい里山の風景が広がっているそうです。後継者の不足、圃場整理の問題など抱えながらも、古くからの風習を残しながら、棚田を守っている人たちが住んでいます。『田んぼのきもち』は、仰木地区の棚田を舞台に田んぼの一生、そして、田んぼの四季の様子が生き生きと描かれた絵本です。田んぼにも心があるという語り手の温かいまなざしが感じられます。
田んぼが語る自らの一生と田んぼの四季。
お百姓さんたちのうれしそうな顔を見ていると幸せになる田んぼ、その田んぼが休耕田になって、さみしい気持ちを味わっていました。そこへやってきたニュータウンの学校の先生と子ども達。田んぼは、また、にぎやかになりました。
私は幼い頃、熊本県下益城郡の松橋という水田地帯にある祖父母の家で夏休みを過ごしました。暑い夏でも田んぼの中の道を通ると涼しい風が吹いてきました。お盆を過ぎると稲穂が実り始め、季節の移り変わりと自分の家に帰る時期を教えてくれます。一面の稲の緑は本当に美しい眺めでした。
減反政策で、田んぼがどんどん姿を消してゆくことにさみしさと一抹の不安を感じていました。「やっぱり 田んぼは、お米が 実ってこその 田んぼ」という絵本の最後のページの田んぼの言葉が身に沁みて感じられます。 稲作の国日本では、田んぼは日本人の心のふるさとです。仰木地区の美しい里山と棚田がずっと残ってゆくことを願っています。そして、日本の国土から田んぼが消えないことを切に願っています。子ども達に田んぼの美しさと大切さを教えてくれる貴重な絵本、お勧めの一冊です。