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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.4
  • 出版社: 幻冬舎
  • レーベル: 幻冬舎文庫
  • サイズ:16cm/126p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-344-40509-9
文庫

紙の本

オルゴール (幻冬舎文庫)

著者 中園 直樹 (著)

オルゴール (幻冬舎文庫)

税込 461 4pt

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評価内訳

紙の本

その日の空は本当に青かった

2006/10/14 02:32

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タコQ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中園直樹『オルゴール』(幻冬舎、税込440円)を読んだ。やり切れなさが、胸の内でわだかまった。
 これは批評ではなく、書評である。ネタバレを避ける配慮に貫かれていることをまず、確認しておく。
《「青いね」
 彼の目から涙がひとすじ流れる。
 その日の空は本当に青かった。》
カミュが『異邦人』で描いたように、人は「太陽のせいで」人を殺しもする。しかし、中園直樹が描く少年は、空の青さに涙する。その感性のナイーブさにこの小説は賭けられている。その感性のために、いじめを書いてもじめじめしないのだ。
 誰もが「太陽のせいで」人を殺す可能性をもっているように、誰もが空の青さに涙する可能性をもっている。すると、空の青さに涙するような感性が、いじめを招くとしたら、いじめはこの少年だけの問題ではないのではないか。誰もがもっているような、空の青さに涙する感性を描くことで、中園直樹はいじめの問題を普遍化して見せた、といえるだろう。
 旧約聖書伝道の書に 《太陽の下で何も新しいものはない》 という一節がある。たしかに神の視点から見れば、新しいものはなにひとつないのかもしれない。しかし、人間はいくつになっても、「新しい」ものを見つけうるし、繰り返される日常のなかに、なにか新鮮なものを求めて生きている。それが十代の少年となれば、「新しい」ものは彼の目の前に無数にひろがっているはずである。しかし、少年も大人も、無数にあるはずの「新しい」ものに気づかずに生活のなかに埋もれて暮らしている。それでも、ふとしたきっかけで「新しい」ものを発見し、驚くのである。
《君、緑が目に跳びこんできたことある? 空の青さに驚いたことある?[……] 世界がすべて輝いて見えて、まわりの景色に驚いてばかりなんだ。 [……]君の顔も初めて見たみたいな気がするし、街灯の光も、照らされて浮かびあがってくる緑も、すべてが輝いて見えるんだ。》
 センス・オブ・ワンダーといいたくなるような、このような発見の瞬間、幸福な瞬間は、しかし長くはつづかない。空の青さに涙した少年は、そのナイーブな感性のゆえに、現実の荒波に呑みこまれてしまう。
 いじめを主題とした本書は、十代の共感をうるだけではなく、ひろく大人にも読まれてしかるべきではないだろうか。
 最後にわたしから、若い人たちへのメッセージを書いてこの文章を閉じたい。
《新しい人よ眼ざめよ》(大江健三郎)
 本書はきみが目覚めるきっかけとなるかもしれない。中園直樹とともにいじめのなくなる日を願って。

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2004/10/08 17:56

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