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- カテゴリ:小学生 中学生
- 発売日:2004/07/01
- 出版社: 徳間書店
- サイズ:19cm/342p
- 利用対象:小学生 中学生
- ISBN:4-19-861888-7
紙の本
呪われた首環の物語
著者 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ (作),野口 絵美 (訳),佐竹 美保 (絵)
霧に霞む緑の湿原に暮らす人間と巨人、そして水に棲み不思議な力を持つドリグ。昔一人の人間の子が首環欲しさにドリグの子を殺し…。ケルトの香り漂う英国の丘陵地帯に繰り広げられる...
呪われた首環の物語
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商品説明
霧に霞む緑の湿原に暮らす人間と巨人、そして水に棲み不思議な力を持つドリグ。昔一人の人間の子が首環欲しさにドリグの子を殺し…。ケルトの香り漂う英国の丘陵地帯に繰り広げられる、伝説を題材にした極上のファンタジー。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
- 略歴
- 〈ジョーンズ〉1934年イギリス生まれ。オックスフォード大学でトールキンに師事。英国を代表するファンタジー作家。作品に「魔法使いハウルと火の悪魔」(映画「ハウルの動く城」原作)等。
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紙の本
呪われた首環の物語
2004/08/31 20:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かーりー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「さすが! ダイアナ!」という感じの物語です
ハウルシリーズのような明るさは感じられなかったので
初めは暗くて読みづらいかな、と思いましたが
読んでいくうちにみるみる物語の中に引き込まれていきました
実際にある伝承(逸話?)を織り交ぜ、更に現代問題にも触れているという、
すばらしい作品です!!
紙の本
ケルトの伝説を題材にした極上のファンタジー。緑の丘にかこまれ霧にかすんだ湿原に住む三つの種族の首環をめぐる愛と憎しみの物語。
2004/08/30 16:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わってしばらくは、余韻のなかに身を浸して、余韻に酔っていました。物語が創り出す神秘的ともいえる雰囲気にすっかり入り込んでしまって、もの哀しい気分にもなって読み進み、読み終わってもそこから抜け出したくなかったのです。
物語は、昔一人の<人間>の男の子が、ドリグという水の中に住んで不思議な力をもつ種族の男の子の美しい首環を、自分の力をみせつけたいという気持ちからとりあげようとして、武器を持たないドリグの子を殺してしまうところから始まります。
そしてそのドリグの子は死に際にその首環に呪いをかけるのです。首環には、殺した子の一族に対する呪いがかかっていたのですが、首環が他の人の手に渡っていくうちにその呪いも広がっていきます。一方でこの呪いをどうにかして解こうとするものもいました。首環をめぐる三つの種族のかかわりが次第に明らかになってきます。
この作者の作品は、複雑なトリックのあるタイムファンタジーが多いのですが、この作品は少し印象が違っています。それは、この作品が作者の初期の頃の作品であって、師であるトールキンの『指輪物語』に捧げたオマージュでもあるからです。作品の中に『指輪物語』を意識したと思えるところがあります。呪われた首環が持ち主を変えていき、災いをもたらすものであるという設定もそうですが、呪われた首環なのに手放したくなくなるし、呪いの力が脈動して伝わってきて寒くなってくるというのもそうです。
この物語には巨人がでてきますが、読み進むうちにあれ?と思うトリックが出てきます。この作者独特のイタズラのようなトリックです。でも見方を変えれば、それは、深い意味を持っているようにも思えます。民族や人種の差別ってこういうことなのかなとも思えるからです。ある種の思い込みから、ほかの種族や人種のことを全く良くない、違うものと考えて差別するようになるのではないかと思うからです。
兄弟のそれぞれの気持ちも良く描かれています。「賢女アダーラの三人の子どもたちの物語──<能>に恵まれたエイナとセリの、そして自分にはとりえがないと思っていたゲイアの物語である。」と冒頭にあるように、ゲイアは特別な家に生まれたなんのとりえもない自分をみつめて悩み続けます。ゲイアの成長の物語にもなっているのです。
現代にある様々な問題も思いおこさせつつ、霧の中の神秘的な沼地の不思議でロマンチックな雰囲気も保ちつつ、コミカルな面もチラチラ織りこみつつ、というように、圧倒的な筆力を感じさせる作品です。これが若い頃の作品なのですからもうなんといったらいいのかわかりません。
(エーミール<図書館の学校・児童書選書委員会>)
紙の本
すごく素敵と思った
2005/01/30 12:46
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sara - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の本『呪われた首環の物語』は、今まで読んだ中で、一番素敵だと思った本です。
ダイアナさんの本では思い切った作品が少なく、どちらかっていったら、全体全部を使って、速い展開を、ゆっくり楽しまさせてもらう本だと思っていました。けどこの本は、一番最初は、どうなった本か、ということを説明して、前半はゆっくり進み、主人公はどんな子か、回りの子はどんな子かと、説明してくれていて、後半これ異常ないくらい、盛り上がりました。
最初主人公がどんな子かと読んでいたら、1人のほうがいいいと、思っている男の子。もしかしたら笑った人もいるかと思うが、私には笑えなかったです。自分がそうだから。私は、1人で居たくは無いけど、そのほうが気楽なのかも知んない。とこのごろ思いました。その男の子は、そのほうがいいと思いこんだんだと思う。それに自分に自信が無い。良くあることだが、それが私にとっても、多分たくさんの子にとっても、そうだと思う子はたくさん居ると思う。それをうまく書いたのがこの本だ。
たくさんの種族を助け、やっと父の思いが伝わって、自信がついて、良かったと思う。それで私が読んでて、すごく嬉しく思ったのだから。素敵だと思えたのだから。
私がこの本を読んで感じたこと思ったことは、誰かに1番好きな人に、誇りに思えたとき、自分を好きに、自信を持っていけるようになるということだ。
紙の本
やぁぁばぃッ!!
2004/08/01 19:00
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朱鷺ちゅぅ☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本ゎもぉッ......!
まぢ文句無しに面白ぃ☆本気で読んだ方がぃぃ♪
うちゎ初めて『本から抜けられへん』って言ぅのはこぉ言ぅ事なんやな
ぁって想った☆エイナとセリにゎ<能>が有って、しかもその<能>ゎ
珍しぃモノと来た^_^
でもゲイアにゎそんな2人の様な<能>ゎ持って無い↓
まぁ後々ゲイアにゎ凄く珍しぃ<能>があるって解るねんけど☆
でも、そんな素晴らしい<能>を持ってるって解っても自分ゎしょぉも
無い人間なんだ....。って想うゲイア>v<
可愛いッ♪しかも勇敢☆
まぁ何だかんだでゲイアのお母さんのお兄さんが起こした事件のせいで
呪いをかけられた首環......。その首環のせいで色々と問題が起こるね
ん^_^*
その呪いを解く為に頑張る皆☆
これゎ本気でドキドキしながら読んだッ!!
今もこの本の余韻を楽しんでます>v<*
もぉ何回えも読んじゃぁいそぉ♪
紙の本
おっとびっくり!!
2004/11/18 23:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんず86 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の雰囲気は、正調ファンタジーの香り。ドリクという種族がどういう種族なのかわからなかったけれど、首環に死ぬまぎわの強力な呪いをかけて、その者の一族すべてに及ぶようにしたとか… のちにその首環が鍵となって登場してくるのでしたが、形状から言ってもケルト特有の首環、トルク(トークと書かれてましたが)のこと。
あしべゆうほさんの漫画『クリスタル☆ドラゴン』で、よくこういう首環(トルク)が出てきたっけな。と思い出してました。
それが6章くらいで、どっと反転しました。
あれれ?と思いながら読みすすめたんですが。6章のところに入ってた挿し絵見て、どうもおかしいと思って。
これは○○っていうよりも、どう見ても○○と…名前もそうだし。
その後の展開みてると、なるほど納得。さすがダイアナさん!って感じ。
イギリスに詳しい人だったら、もっと早くにわかっていたかもしれない。そういえば、ダウンズ(丘陵地帯)って、そういう伝説みたいなのがあるんだったんだった、思い出しました。未読だけど、ここを舞台にしたファンタジーシリーズがあったし、中山星香さんの漫画にもダウンズを舞台にしたものがありました。
こういう場所って、いかにもって感じで。表紙の佐竹美保さんのイラストがよくあらわしてると思うけれど。
〈湿原〉、日本にはなかなかない雰囲気の場所です。まさにファンタジーにはぴったりという感じ。
〈月の力〉〈太陽の力〉〈大地の力〉というのも、魅力的な設定でした。〈古き力〉〈いまの力〉〈新しい力〉というのも…。それぞれの力の代表者…にあたる子どもたちが和解し、お互いを理解していこうとする過程は読んでいて、とてもよかったですね。
三人の子持ち(それも息子ばかり)のジョーンズさん。
少年を描くのが上手いですよねえ!
巻末に添えられていたジョーンズさんの言葉を読んで、思わず笑ってしまいました。微笑ましいエピソードです。
でもそこからこんな素敵な物語を創りだしてしまうジョーンズさん、さすがです〜 日常に埋没せずに、創作活動に生かせる力… すごいパワーだなあ…と感じ入らずにはいられません。