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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.6
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 FT
  • サイズ:16cm/286p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-020366-5
文庫

紙の本

未来少女アリス (ハヤカワ文庫 FT)

著者 ジェフ・ヌーン (著),風間 賢二 (訳)

未来少女アリス (ハヤカワ文庫 FT)

税込 726 6pt

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みんなのレビュー8件

みんなの評価2.8

評価内訳

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  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (4件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

サイバーパンクのアリス!

2004/09/17 14:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ヴァート」「花粉戦争」とカルト・ムービー的なSF小説を
発表したマンチェスター出身のヌーン氏の3作目の作品です。
一応、前作までのシリーズとは別物みたいですが…。

ある昼下がりのこと。
謎かけ好きのオウムを追いかけ、アリスが大きな古時計の中へ
飛びこむと——さあ大変!
気がつけばそこは動物と人間の混血種が闊歩する未来のマンチェスター。
そのうえ、ネコ娘の殺害現場に偶然通りかかったアリスは、
世間を騒がせている一連の糸鋸断片化殺人事件の容疑者に
されてしまい…!?
英国の気鋭が特異な感覚で描く、ノンセンス&超サイケデリックな
「不思議の国のアリス」完結篇(?)
(文庫初版カバー解説より)

舞台は1998年のマンチェスターなんですが、「ヴァート」世界の
設定を土台にして描かれています。
主人公のアリス・リデルは「アリス」シリーズのアリスですし、
ルイス・キャロルにお話をしてもらった現実のアリスでもあります。
この作品はキャロルの「アリス」の正当な続編でありながら、
ヌーン氏の作品世界を強く反映しています。

題名は「未来少女〜」となっていますが、原題は“Automated Alice”。
直訳すれば「自動制御化されたアリス」。
未来のイギリスで殺人事件に巻き込まれながら、管理する側、される側の
対立構造も見られて興味深い展開ではあります。
キャロルの「アリス」同様に言葉遊びもふんだんに取り入れられて
翻訳は大変だったことが見て取れます。
原書は読んでいないので確実ではないですが、プログラム・バグを
「アリエナイ・ホンモノセカイニ・ムカウ・シレモノ」と説明し、
「アホムシ」と訳すなんて芸が細かいと言うか、何と言うか…。

「ヴァート」シリーズの正当な続編や実験小説なども発表されていますが、
日本への翻訳は進んでいないようです。

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2004/10/14 23:11

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2004/10/29 20:32

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2005/01/06 09:50

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2024/04/21 13:55

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