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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2004/08/01
- 出版社: 徳間書店
- サイズ:19cm/566p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-19-861901-8
紙の本
花の魔法、白のドラゴン
著者 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ (作),田中 薫子 (訳),佐竹 美保 (絵)
「ブレスト」の宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が恐るべき陰謀を企てていることに気付く。一方、「地球」の英国に住む少年ニックは、ある日異世界に足を...
花の魔法、白のドラゴン
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商品説明
「ブレスト」の宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が恐るべき陰謀を企てていることに気付く。一方、「地球」の英国に住む少年ニックは、ある日異世界に足を踏み入れ、ロディを助けることに…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
- 略歴
- 〈ジョーンズ〉1934年イギリス生まれ。オックスフォード大学でトールキンに師事。英国を代表するファンタジー作家。作品に「魔法使いハウルと火の悪魔」(映画「ハウルの動く城」原作)等。
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紙の本
*不思議でたくさんの世界観を味わえるファンタジー*
2006/04/04 18:01
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語は最初「え゛〜」で始まって、「え〜!!」でおわる驚きの連続ストーリーです。ロディとニックの二人をはじめとした《正義のChildren》が大人たちの陰謀を食い止めようと、ムチャクチャがんばっていくお話です。また、魅力的なのはロディの使う《花の魔法》です。あまりにも理想的な魔法なので、読んでいる私も使いたくなった程です。この物語にはDWJならではの独特の言葉がたくさん出てきます。
それから、この物語にはイギリスの地方名や地図が載っているので、地理・歴史の勉強にもなる、まさに一石二鳥の物語です☆
紙の本
花の魔法、白のドラゴン
2015/09/21 01:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鴫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とてもおもしろかったです。物語の語り手が二人いて、それぞれの目線によって物事の見方が大きく変わるところが上手く表現されています。登場人物も多いのですが、この本を読み終わったころには、ひとりひとりの性格を語れるようになるぐらい、それぞれがはっきりとした性格を持っています。
また、この作品と同じ世界観で書かれた「バビロンまで何マイル」がありますが、どちらから読んでも十分に楽しめると思います。この本よりも少し大人向けですが、そちらもまた、すごくおもしろいので、読んでない方にお勧めします。
紙の本
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの最新作、長編ファンタジーがでましたよ!
2004/09/14 17:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語の主な舞台は、イギリスに似た異世界ブレストという国です。この国では、王は廷臣をつれて国中をまわる<巡り旅>というのを続けています。その廷臣の天気魔法使いを父に持つ女の子アリアンロード・ハイド通称ロディは、宮廷付「大地の魔法使い」の息子グランドを弟のように世話しています。そんなある日、ロディとグランドは、国の最高位の魔法使いであるマーリンが、グランドの母である大地の魔法使いシビルと共に恐ろしい陰謀を企てているのに気がつきます。けれども大人たちは信じてくれません。このあたりから、時空を超えて現代のイギリスから一人の少年ニックがあらわれます。少年は、夢を見ているのだと思うのですが、魔法の力は持っていて、ロディを助ける約束をします。このロディとニックが、それぞれなにかにひっぱられるようにあちこちへ移動し、わけもわからないうちに力をつけていって、ついには、その陰謀に立ち向かう大きな力となるのです。
複雑なストーリーです。こうまでこみいったものにしなくてもいいのにと思うのですが、それがこの作者の持ち味でもあるわけで、よくこんがらがってしまわないなと感心するばかりです。最後にはいつもきれいにまとまって、わけがわかるようになっているのですから。ただ、登場人物の背景は、まだまだ広がりがあるので、続編のようなものが書かれる可能性が強いと思います。テーマからいえば、結局、いつも大人が権力欲と支配欲のために手段を選ばず動き始めることで、子ども達は迷惑をこうむるということです。これは、現実の世の中でもまったく同じで、魔法や時空を超えた異世界がでてくるものの、みっともない大人の姿はまさにこうだなと思います。現実にいそうな人物が沢山出てきて、作者の観察眼の鋭さも感じますし、いろいろな人を思い浮かべて、笑ってしまったりします。
そんな風に、楽しめる作品です。
(エーミール<図書館の学校・児童書選書委員会>)