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カフカってどんな人だったの?1人の人としてどんな風に生きたのか、決して普通の作家ではなかったカフカの興味深い人生がよーくわかります。貴重なカフカの写真もたくさん載ってます。
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手紙ストーカーぶりや婚約の解消を繰り返し創作のために独身の道を選んだカフカ。
冒頭著者が書いている間違ったカフカのイメージ。
読後多少親近感は覚えてもやっぱりブキミな人だし、そのイメージの方が魅力的。
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『変身』すらいつ読んだのかも記憶は曖昧で、虫になるのは知っていても、結末も何もよく思いだせなかったけれど、
「主人公のザムザはカフカだ」
という言葉を聞いてから、気になっていた。
カフカの日常から文学スタイルまで、浅く広く拾っている。
プラハの街の地図と写真が付いていることがよかった。
それがあるかないかだけで、随分違った「カフカ」になった。
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カフカってどんな人?単純に言えば、こんな疑問に答える本。難しいことは一切抜きで、等身大のカフカを語ることに注力している。カフカはどんな人生を送り、どのような執筆生活を送っていたか、またそれがどんな風に彼の作品に活きているか。そういったことが読みたければぜひどうぞ。
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前半が面白かったかな。ユニークな視点の入門書の体をきちんとなしていた。後半からはかなり上級者向けというか、資料が増えて統計的になり冗長な印象を受けてしまう。もうすこしきちんとした「結論」のかたちを提示してくれてもいいのではないか。全体的に中途半端。
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カフカの人となりを、家族、プラハ、当時の状況、作品に触れながら、講義の形で記述。読み物として面白く、最終章のプラハ案内を読んだら、プラハに行きたくなってきた。写真豊富。
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[ 内容 ]
カフカ初級クラス・十二回講義。
しめくくりは修了祝いのプラハ旅行つき。
[ 目次 ]
サラリーマン・カフカ
カフカ家の一日
虫になった男
メカ好き人間
健康ランドの遍歴
手紙ストーカー
性の匂い
ユダヤ人カフカ
独身の選択
日記のつけ方
小説の不思議
カフカ・アルバム―プラハ案内とともに
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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カフカってどんな人だったのか?を分かりやすく書いた本。
一般的にカフカは悪夢とか奇妙とかという言葉のイメージに繋がっているようだけど、実際に著作を読むと、やたらとへんてこな本だなあという感想をもっていた。その人間像はやっぱりへんてこだった。
保険公社のかなり優秀な課長で、恋多くストーカーのように手紙を書きつつ生涯独身で、むしろ婚約は何回か破棄していて、健康ランドによく行っていた。そして夜遅くまで、ひっそりと小説を書いていた。
この時代のユダヤ人が独身を通すのは世間的にかなり白い目で見られるところがあったらしい。けれど、どうやら小説を書くために結婚しなかった。それなのについ何度も婚約とかしてしまうんだけど。
カフカのつけていた日記は、日記というよりも時々小説の断片が混在していたよう。そして小説でも日常の出来事が入り込んでいたらしい。その小説世界と日常の混在が、へんてこに感じた理由だったんだろう。理性的に仕事をしていた一方で、創作に没頭すると世界が曖昧になってしまうというのがとても不思議だ。
カフカが変身を友達に読み聞かせるときは、吹き出してしまって中々先に進められなかったらしい。自分でも笑ってしまうくらいの自由な想像力の世界が、他人からは少し恐ろしくも感じるのだろうか。
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著者の近著である『カフカの生涯』を抄記した内容で、カフカの人物像に焦点を合わせ、意外な素顔と作品との関係性をも明らかにしています。カフカがいかに優秀で機械好きなサラリーマンであったか、また創作活動と恋愛とそして晩年の病気との狭間で色々と揺れ動いていたかがよく分かるでしょう。裏の顔を知って、またカフカの作品を読みなおしたくなること請け合いです。
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繊細なんだか強かなんだか小心なんだか豪胆なんだかよくわからないカフカの話。
カフカは興味深いけれど本として面白いかはまた別。
マイナスがあるというよりはプラスが少ない★2
読者としては約束を守らないお友達ありがとうありがとう!だけど、焼いておくれと頼んだ文章を発表されるって本人的にはどうなんだろうな。
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不可解にして不条理な小説を遺したフランツ・カフカの
人物像に迫る、『カフカの生涯』のダイジェスト版的な新書。
気難しい変人だったのかと思いきや、
実は勤勉にして剽軽な、愛すべき人物だったらしく、
目からウロコ。
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カフカ好きなので軽い読み物としてとてもよかった。特許関係の仕事で機械の仕組みに詳しく、それが流刑地の機械のデザインに生きているというのは説得力がある。
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ドイツ文学者でエッセイストの池内紀 氏の著書です。
私自身「カフカ」のことはよく知らず、本書で初めて知ったといったところです。
本書はカフカの入門書であり、私のような何も知らない人間でもカフカの小説を読んでみたくなります。
風変わりな作品が多いと言われているそうですが、書いた本人は、真面目なサラリーマンで実務家で機械好きと意外なほど普通の面も持ち合わせていたようです。
作家の人となりを知った上で作品を読むのも楽しいでしょうし、その一助となる本です。
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本書はいわば,カフカの “トリセツ(取扱説明書)” である。
大きな目にそげた頰,長い脚に痩せた身体。
見るからに根暗な雰囲気を醸し出し,
やや恐ろしくもある。
そして,それは見た目だけでなく彼の書く小説も同様,
暗く,奇妙なものが多かった。
朝,目を覚ますと虫になっていた…。
あるいは,朝起きると,いつの間にか逮捕されていた…。
不条理すぎる書き出しから始まる物語を,カフカは淡々と書き綴る。
カフカはずっと部屋に籠りきりで小説を書いていたわけではない。
昼間は平凡な,それでいて有能なサラリーマンとして会社に勤め,
帰宅すると少し仮眠をとってから自分の小説を書いた。
たまに仕事で遠出することもあり,
その出張先で女性と恋に落ちることも少なくはなかった。
そう,カフカはモテたのだ。
決してカフカは難しい人物ではない。
時おり,登場人物に意味不明な行動をさせたり,
彼自身の生活が理解不能だったりもするが,
それは単に彼の不器用さゆえなのだ。
名前は聞いたことがあるが,カフカについてはよく知らない。
難しい小説を書いたことは知っているが,読んだことはない。
そんな方にこそ,ぜひ本書からカフカの扱い方を学んだ上で,
彼の書いた物語を手にとってもらいたい。
「そんな読者のために,すぐとなりの席にいるカフカを書いた」(P.5)
全12回,カフカ初級クラス講義の始まりです。
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カフカの小説って「変なのに引き込まれる不思議な話」っていうイメージで、作者もやっぱり変わり者なのかなって思ってたんですけど、当たり前に普通の生活を送ってる人で失礼な話なのかもしれないですが意外でした。手紙はちょっとホラーですけど。
作者について、特に知ろうとも思わず今まで色々な本を読んできましたが、たまにこういうのを読むと「今まで見えてなかった視点」っていうのが見えてきて、また違った本の読み方ができるのかもしれない。