紙の本
ハツカネズミの騎士のかわいい恋の物語です。愛と勇気こそ騎士の条件。小さくたってだいじょうぶさ!
2004/11/02 13:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとも愛らしいハツカネズミのヒーローの登場です。
このねずみデスペローくんは、生まれた時からヒーローになるべくしてうまれたようなねずみでした。両親ねずみの最後の子どもだったし、同時におなかで育ったきょうだいの内でたった1匹だけ生きて生まれた子どもだったのです。しかもふつうの半分くらいの大きさで耳だけが大きく、生まれた時から目をぱっちりとあけてまわりを見ていたのだそうです。そして本も読めて、物語の騎士にあこがれ、本物のお姫様に恋をしました。でもその道のりは決して楽ではなく、ハツカネズミ界からの追放、地下牢での死の恐怖などさまざまな苦しみを味わいます。
この本、見た目はちょっと重々しく、むずかしいかな?読みにくいかな?と思うかもしれません。が、中を見ると、活字はわりに大きく、とっつきやすいと思います。主人公のデスペローは、勇気と愛はいっぱいもっているけれど、とてもやさしいこまやかな感性を持ったねずみなので、やさしい気持ちになって読み進んでいけます。とても読みやすく、読み終わってあたたかな気持ちになれるお話です。読みやすいストーリーですが、その中に愛と許し、人の心に光をともすもの、といった大切なメッセージもはいっているのがわかります。2004年のニューベリー賞受賞作品です。
とくに小学校中学年くらいにおすすめです。
<図書館の学校・児童書選書委員会>
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ハツカネズミの中でも特にちっさいからだ、でっかい耳を持つデスペロー(絶望という意味の名前…)が、人間のお姫様に恋をした。ドブネズミにさらわれたお姫様を勇気を振り絞って助けに行く!ってここまでは王道ですが、何故だかこのお話に最も欠かせないアイテムは『スープ』(飲むやつね)なんですよ。なんでだよ。
挿絵がとっっっってもいいです。
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面白くない。言い過ぎか? なんつーか、いろいろ生々しくて、作者の意図が見えすぎ&押し付けがましくて、読んでてなーんも楽しくない。痛々しいばっかりです。デスペローだって冒険らしい冒険していないし、ねずみという枠から飛び出すこともできていない。しょせん人間自分の枠からはみ出すことはできませんよって作者に言われてるみたい。これってコドモに読ませてどうなるんだ?
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ちっちゃな、ちっちゃなハツカネズミが人間のお姫様に恋をした。そんな中お姫様がさらわれてしまう。デスペローはどうするでしょう?なんともファンタジーなお話です。
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デスペローがすごくすごくかわいいんです。登場人物もみんなかわいらしくていいです。悪役がすごくにくめない。みんなにみんな個性があっていいんです。デスペローが騎士!になるところが一番好き。
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ケイト・ディカミロさんが生み出した、世界中で愛されている物語。お話は4部構成です。
ハツカネズミのデスペローは、人間のお姫様、ピー姫に恋をしました。
デスペローの想いは、どこへゆくのでしょうか。
『愛がどんなものかわかる?』
(第一部 あるハツカネズミの誕生)
小さなデスペローの勇気が、色々な人やハツカネズミの心を動かします。
あなたの心も、大きく動かされるかも。
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ほのぼのとした話なんですが、微妙に残酷です。
現実は現実でしっかりシビアに書いているというか・・・。
とにかく、割り切るところは割り切った話ですね。
冒険系、グリム系が好きな方にお薦めです。
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天才的。世界観にマッチしすぎる挿し絵も凄い。
人間のお姫様に恋をしたハツカネズミと光に恋をしたドブネズミとお姫様になりたい女の子とお姫様とスープの話。
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出版社/著者からの内容紹介
<<<2004年ニューベリー賞受賞作>>> 人間のお姫さまに恋をして、ネズミ界を追放されたハツカネズミ、デスペロー。 母親をなくした悲しみをかかえる美しいお姫さま。 地下牢の闇に住み、光にあこがれとにくしみを抱くドブネズミ。 いつか自分がお姫さまになれると信じている下ばたらきの娘。 それぞれのかなわぬ想いは、どこへゆくのでしょうか? 愛とゆるし、そして勇気と希望に満たされた、あたたかい物語。
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うん。おもしろかったかな。
語り口が読者に語る感じはどうなのだろうかと
少し思ったけど・・・
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うーん…面白くなかった。
デスペローの耳が大きいとか体が小さいとかの特異性が姫を助けるきっかけになるのかと思ったらそういう訳でもなく、
結局事件が解決したのは姫の機転のおかげであって、デスペローは何もしてないと思った。
ドブネズミにすぐ食べられずに済んだのもグレゴリーのおかげだし。
ロスキューロも復讐への気持ち(光への憧れ)はそんなもんだったの!?と思った。
もうちょと粘れば?あっけなさすぎる。
ミグの描写が結構残酷だと思った。
何かあるかもよ?と盛り上げておいて開けたら何もない箱っぽい物語。
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これは児童文学。小さい時に一度読んでみたかった・・・。小さい時と大人になってからだと、ハッキリ感想が分かれると思うので。
これは人間のお姫さまに恋したハツカネズミ・デスペローが、ドブネズミ・キアロスキューロにさらわれた姫を救い出すというストーリー。
おとぎ話のようだけれど、単なる勧善懲悪の物語ではないところがミソ。
いわゆる光の側にいるピー姫とデスペローにも、憎しみや愛の不信といった、負の感情が心の中に巣くっている事をキチンと描いている。
一応大人になってしまった私が読むと、どうしても影の側、キアロスキューロに心が傾く。光に憧れて、憧れて、手を伸ばしてみたが拒絶され、心が壊れるほどに打ちのめされる。
ドブネズミに生まれたことは、彼のせいでも何でもなくて、ドブネズミが暗闇で生きる定めというのも、何のいわれもなくて・・・、でもそこで生きていかなくてはならなくて・・・。
現実世界にもあてはまる事が、なおいっそう悲しくさせる。
最後に彼が、「ほんとうに欲しかったもの」に気付き、ピー姫が手を差し伸べてくれた事が、自分の事のようにうれしく感じた。
結局、光の世界も暗闇の世界も、共に「自分の世界」と感じる事はできずに終わるが、そこも白黒はっきり区別する事はできない現実世界を反映しているかの様で、うまく終わらせているなと思った。
召使ミゲリー・ソウについても、無知であったがゆえの過ちがあわれでならない。
こうった人物が、あっという間に洗脳されてしまう恐ろしさもうまく描かれている。
ラストに主人公デスペローとピー姫がそろって「幸せに暮らしました」とならないところも良い。
あくまでデスペローはネズミなのであって、「何か魔法の力が働いて、ネズミは立派な若者になり、姫と結婚して・・・」などとなっていたら、この物語が台無しになるところであった。
子供が読んだら、すこしおかしなラストかもしれないが、大人が読めば納得!のラストになっている。
挿絵のデスペローがとてもかわいいのも良かった♪
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子供用に買ってきたけど、量、内容とももう少し大きい子向けかなあ。
4人のメインキャラクターを、光と影の概念を使って非常に上手くかき分けていると感じた。ロスキューロは、「間違ったやり方で継ぎ合わされてしまった心」をもった、傷を負った悪者だし、ミグも虐待を受けて知恵が足りない女の子として描写されていながら、「母ちゃんがほしい」と心の声を絞り出す。他にも、デスペローの父、コック、王様、ミグの父親、皆が、「きれいな心と汚い心」の葛藤を続ける、完璧でない者として描かれているので、人間味がある。
もうひとつ、「因縁」の概念も、かなり意図的に組み込まれてると思った。時間を行ったり来たりする中で、異なる登場人物に同じシーンを経験させて、4部構成の話を上手くつないでいる。どっかで使われた手法ではあるけど。
絵もきれい。表紙以外もカラーだったらよかったのに。
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結末はハッピーエンドの体裁だけど、それまでの経緯がイイ感じに容赦なくて好き。主要キャラの中で唯一お姫様のキャラが薄かったのがちょっと残念。お姫様の闇とそれを照らしなおも輝く光が見たかった。他のキャラは(敵役さえも)丁寧に光と影が描写されていただけに残念。
ネズミが主人公の話だけど、ふつうに被差別身分の比喩として読めます。「ネズミは人間と口を利いてはいけない」「ドブネズミは法律に反する」「ネズミらしからぬ振る舞いをしたネズミは一族全体に危機をもたらす」「ネズミと人間は絶対に結ばれない」 結末でサラッと流されたその辺をもっと詳しく語ってほしかったなあ。
語り部がことあるごとに読者に語りかける形式が、人によっては鬱陶しいかも。雰囲気にマッチしてたので私は気になりませんでした。
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とにかく表紙がかわぃぃです-✿*。
お話もとっても感動しますよ^^*
ぜひ読んでみてください!おすすめ
です*