「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
年金を問う 本当の「危機」はどこにあるのか (岩波ブックレット)
著者 保坂 展人 (著)
年金制度の構造的問題をわかりやすく解説。根本的改革のためには何が必要か明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
年金を問う 本当の「危機」はどこにあるのか (岩波ブックレット)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
年金積立金の管理と運用
2004/11/28 23:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤタガラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
年金積立金が膨大な金額であることがよくわかり、その管理運用について批判する書であるが、批判するだけでどうしたらよいかについて提言がない。「年金積立金は国民のものだ」は当然のことであるが、年金官僚を排除して新独立行政法人を廃止し、独立した国の機関をつくり社会保障基金として厳格に保全するべきという主張があるが、漠然としている。要は、国民の大切な財産を無駄遣いせず、きちんと管理運用されれば、今から予定されている制度が悪と決めつけることはできない。
管理運用の透明性と検証を常に確保し、悪い点は直ちに改める機構があればよいのではないか。
年金積立金は、昭和29年以降労働組合が中心となって還元の主張がされるようになり、昭和36年には当時の社会党も住宅融資を強く要求していることが紹介されている。今、この点が一面的に批判されているが、このような背景で法律があって、予算があったことを紹介したうえで批判することが公平な議論というものであり、メディアの報道を鵜呑みにすることの危険性を感じさせる書である。
なお、「年金を問う」という内容の書ではなく、「年金保険料の管理を問う」というような題名が適切であり、タイトルに異議あり。