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紙の本
凍土の旅人 谷口ジロー傑作集 (BIG COMICS SPECIAL)
著者 谷口 ジロー (著)
▼第1話/凍土の旅人▼第2話/白い荒野▼第3話/山へ▼第4話/貝寄風島▼第5話/松花樓▼第6話/海に還る●あらすじ/1897年。カナダ・アラスカ国境付近のクロンダイク地方...
凍土の旅人 谷口ジロー傑作集 (BIG COMICS SPECIAL)
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商品説明
▼第1話/凍土の旅人▼第2話/白い荒野▼第3話/山へ▼第4話/貝寄風島▼第5話/松花樓▼第6話/海に還る●あらすじ/1897年。カナダ・アラスカ国境付近のクロンダイク地方。金鉱を求めてこの地にやってきたジャックとフレッドは、糧食とする鹿を追っているうちに吹雪に巻き込まれた。来た道を見失い、岩陰に身を潜めるしかなかった二人だが、幸運にも現地民の老人が通りかかり命を救われる。近くの小屋で鍋をふるまってくれた老人の名は「ジング・ハ」。白人のために獣が少なくなったこの地に、ただ一人とどまっているらしいのだが…(第1話)。●本巻の特徴/フランス、イタリア、スペイン、5つのコミック・フェスティバルすべてにおいて賞に輝いた谷口ジローの最新傑作集。「ビッグコミック1」などに掲載された全6編を収録!!【商品解説】
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紙の本
大自然の生命(いのち)、大自然の息吹を感じる一冊。星野道夫のエッセイ、写真集が好きな方は、これもぜひ!
2009/11/14 20:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大判サイズ(縦210mm×横148mm)の本の中からふつふつと湧き上がってくる大自然の息吹。谷口ジローの絵は、やはりこうした大判サイズの本で見ると、格別の味わいがありますね。ビュウウウウと吹き荒れる風の音や、パチパチとはぜる薪の音、オオオオウというオオカミの群れの遠吠えなど、本の中から聞こえてくる大自然の呼び声に、心を揺さぶられました。
ジャック・ロンドンのメモをもとに、アラスカに生きる不思議な老人との出会いを描いた「凍土(とうど)の旅人」。(初出 2003年)
ジャック・ロンドンの『白い牙』の第一章をもとに、人間と飢えたオオカミの群れとの攻防を描いた「白い荒野」。(2003年)
昭和初期の秋田県仙北郡。愛する息子を熊に殺されたマタギの猟師が、老獪な年寄り熊に戦いを挑む「山へ」。(2002年)
昭和三十三年八月。八歳の少年・タカシのひと夏の思い出を綴った「貝寄風島(かいよせじま)」。(2004年)
昭和四十五年、秋。漫画のアシスタントをしている青年と、彼が住むアパートの住人たちとの交流を描いた「松華樓(しょうかろう)」。(1998年)
アラスカの極北の海。ザトウクジラのディックのあとを追って、主人公の男が海の底へと向かう「海へ還る」。(1994年)
以上、六つの短篇漫画を収めた一冊。
なかでも、マタギの老人と大熊との因縁の対決を描いた「山へ」の一篇が素晴らしかったなあ。満月が冴え冴えと光る“嵐の前の静けさ”を描いたシーンから、死を覚悟した老人と熊との対決シーンへと至る話の臨場感、スリリングな味わいに、ぐいぐい引きずり込まれました。