韓国はなぜ北朝鮮に弱いのか

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投稿者：佐伯洋一　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　最近、韓国はますます親北朝鮮傾向を強めている。それは何故なのかを雄弁に語るのが、本書。

　何故かをひと言で要約すると、韓国が北朝鮮に弱いのは、北朝鮮の２０年間に及ぶ対南工作の成果ということになる。具体的現象として、現在のノムヒョン大統領当選がある。彼は、「太陽政策」を掲げて当選した人物である。これも、著者のいうとおり、工作の成果なのだ。

　先刻、島根県が竹島の日条例を制定した。すると、「厳しい対日政策と、徹底的な歴史責任を追及する」と言ってのけた。これ、どこかの国にそっくりじゃありませんか？

　それだけではない。ついに、韓国は、「対馬の日」を制定した。そして、「対馬は韓国の領土。即時返還せよ」などとほざき始めた。私がかつて、「韓国は対馬を返せと必ず言って来る。それは全く弱いながらも不肖私が保証する」と『歴史を偽造する韓国』の書評の中で述べさせていただいたことが現実化した格好だ。(市民ではなく、行政が)

　韓国は、「剣道やサムライも日本のものではない。韓国が起源だ」と世界中に触れ回っている。具体的には、ＩＯＣの韓国委員を通じ、オリンピック種目として剣道ではなく、「クムド」として登録するよう圧力をかけている。これについてはニュージーランドの剣道愛好家たちが強い抗議をしてくれている。韓国では、日本式で剣道をすると、即刻負けにするほどであり、世界中に、政府資金もつかってクムド道場を乱設しているのだ。
　外国人など「へ〜サムライは韓国のものだったのか・・」と思ってしまい、実際、それが「実は正しい知識」などとしてフランスの番組で紹介されたりしている。

　さらに、教科書に「こんな凄い日本人がいた」という記述をすると、朝日新聞を通じて内政干渉をしてくる。たとえば、秀吉の人柄が善かったことを少し書いただけで「反省がたりない」と弱者面してくる。東郷平八郎という日本の大英雄を乗せてる中学の教科書は「ゼロ」である。逆に、秀吉を破った朝鮮の英雄は顔写真付き。そして、天皇は悪人と教師が指導する(詳しくは新しい歴史教科書をつくる会のＨＰ参照)。　どこの国の教科書なんだろう。

　さらに、韓国の教科書など、嘘だらけ。そして、反日の歴史資料館など、嘘しかない。日韓併合は、ロシアや中国に抑圧されて国家が成り立たなくなった韓国が自ら日本を選んだのである。無論、そんなことは全くかかれていない。

　さらに、のり巻きまで韓国が起源といい、着物も韓国、お茶も韓国、空手も韓国と世界中に宣伝する。テコンドーは空手から５０年前に派生したのに、逆に「空手が２０００年前からあるテコンドーを真似した」と横田さんの遺骨の説明のようなことを言って、結局オリンピックにごり押ししてしまった。

　一応言うと、上述した全て、韓国の主張に一分子の根拠もない。韓国は、ソウルを走る電車が日本の金で出来たものだとはひと言も説明しない。韓国の鉄鋼会社に新日本製鉄が血のにじむ無償技術供与をしたこともいわない。日本統治下２０年間に、飢えで苦しむ日本が「責任」といって５０兆円供与し、２０年間で人口が２倍になったことも絶対言わない。

　こんな国と友好などありはしない。本書は、いかに韓国が北朝鮮化しているか、懇々と述べているが、両者とも、同じ穴の狢であろう。著者は、かつて朝鮮で暮らしていた人だ。故に、正鵠を射た記述が多い。こういった真実をしってそれでも友好といえる時こそ、本当の友好だ。まず知らねば、どうしようもない。今こそ、真実を知る時だと思います。