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収録作品一覧
シルエット | 7-139 | |
---|---|---|
植物たちの呼吸 | 141-157 | |
ヨル | 159-171 |
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紙の本
十代の頃の恋を思い出させてくれる本です。あなたは最近恋の仕方を忘れている方にオススメ。心の震えを取り戻せます。
2004/11/15 14:22
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
十代の頃は今思うと人との別れが上手く出来なかったような気がします。
それでも人を好きになり、別れることなど思いもせずに相手の領域に飛び込んで行き、一時の幸せに喜びを感じ、また離れていく瞬間に絶望を感じる。
その感じ方の表現がとても上手い作品なんですよね。
会社の昼休憩中に読みきったくらい短い作品なんですが、どっぷりとこの物語に浸かってしまいました。
好きなうちに別れてしまった相手というのは心の中にいつまでも住み着いているもの。
主人公の「わたし」の心の中にはずっと冠くんがいて、それでも時が経つにつれ隣には「せっちゃん」という異性がいるようになる。
同じだけど違う「好き」という感情。
自分の全てのパワーを向けて「好き」になる相手と自然と隣にいることで「好き」になる相手。
多分思春期ってこういう人の好きになり方ってするような気がします。
懐かしさやほろ苦さを思い出させてくれる作品でした。
著者のあとがきより
「他人というのは異物だから、絶対に溶けあうことのない部分がある以上、深く受け入れようとすると、どうしても苦しまなければならない。その息苦しさや、それでもだれかを強く必要とする気持ちを、この本から感じ取っていただけたら嬉しい。」
十七歳でこういう文章が書ける島本さんは注目せずにはいられない若手作家さんです。