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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.11
- 出版社: 幻冬舎
- サイズ:19cm/228p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-344-00706-9
紙の本
前田建設ファンタジー営業部
【星雲賞ノンフィクション部門(第36回)】かつてアニメに描かれた科学は今や空想ではない! 実在の大手ゼネコンが、「マジンガーZ地下格納庫一式工事」に真剣に取り組みました。...
前田建設ファンタジー営業部
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商品説明
【星雲賞ノンフィクション部門(第36回)】かつてアニメに描かれた科学は今や空想ではない! 実在の大手ゼネコンが、「マジンガーZ地下格納庫一式工事」に真剣に取り組みました。前田建設内「ファンタジー営業部」の取り組みを紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
著者コメント
2004/12/03 14:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:前田建設工業株式会社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
———今回書籍化されたことについてファンタジー営業部の各員から見どころを一言ずつどうぞ
【D職員】:えっと、汚水処理場の水が割れて中からマジンガーZに出てくる格納庫を積算したWeb版に加えて、ファンタジー営業部発足エピソードや土木コラム、見積の詳細などを書き下ろした「マジンガーZ編」の完全版です。
【C主任】:アニメの画像を大幅に増補、グレートやグレンダイザーまで含め、ああそうだこれ!って画がすぐに出てくるよう充実を図りました。
【B主任】:Web版が縦スクロールやったんに比べて読むとき目ぇが疲れんようになりました。
【C主任】:それだけですか?
【B主任】:お仕事ください。
【D職員】:ここはそういう事を言う場じゃないですよ。
【A部長】:普段なかなか知る機会がない土木技術のエッセンスをまとめた一冊です、ご覧になっていただけると幸いです。
紙の本
読んで楽しいお仕事案内
2004/12/06 10:52
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にんぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はタイトルだけで買ったので、読む前は漠然と「ウルトラマン研究序説」みたいなものかな?と思っていた。読んでみたら、それとはまったく違って、ゼネコンのお仕事はこんな風にやってるんですよ、のガイドブックだった。
「マジンガーZの格納庫」というネタを漫画から引っ張ってきて、もしそれを実際に作ってみるとしたら何が必要でどうやって作るか検討し、見積もりを出すまでの過程を通常の仕事と同じように進めていきます。実にまっとうに企業のお仕事案内で、しかも面白い。
実際の手順に沿っているので、架空とはいえ、打ち合わせなども普通にお仕事口調で
「いろいろご意見などいただきつつ考えていきたいのですが」
「こちらとしても極力正確に検討してみましたが、難しい点はいろいろありますので、そのあたりはご承知おきください。」(144ページ)
みたいな感じで、粛々と進みます。その中に「超合金Z」を素材に使えないかとか、マジンガー自体を建設機械に使えないだろうか、なんていうのが「それでは、見積もりは通常の鋼製でさせていただきます。」式にごく真面目に入ってきてそこはかとなきおかしみにくすくす笑いや、時として爆笑を誘われます。
私は建築土木には、しょせんは門外漢なのだが、その私にも、専門家(実務の現役バリバリさん!)があれこれ繰り出してくるプランがゾクゾクするように面白かった。この本は「物理や化学、理科を学校で勉強して何の役に立つの?」という問いへのひとつの回答になりうると思う。
私たちに普段見えていない、そういう知識の上で作られた今の生活を送ってるってことをちょっと気づかせてくれます。
紙の本
夢を形にする三つの試み
2004/12/03 12:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:苦楽 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は三つの試みが詰まっている。一つ目は、実際に「マジンガーZ」という人気作品の目玉である、マジンガーZの格納庫及び発進施設である下水処理施設を実際に設計・施工をシミュレートしてみるという試み、二つ目は、それを可能にした企業のイメージアップのためにフィクションの中の建造物を実際に設計してみようという試み、そして三つ目はその試みをWebで公開するという試みである。
一つ目の各種映像や資料を基に現実的にフィクションの設定を検討するという部分は『空想科学読本』などでお馴染みであるが、それを実際の大手ゼネコンが他社の協力を得て実際の施工経験などを元にして行い、企業のイメージアップ、かつ、PRの為にWeb上で公開するという新しい試みが本書を価値あるものにしている。
映像を元にしたサイズ、強度、仕様の見積もり──なにせ汚水処理施設のプールが割れて18m、20tのロボットがせり上がるだけでなく、横にずれて地中から出撃したりもするのだ──に始まり、それに続く実際の大深度の掘削とそれに伴う工法・岩盤・地下水などの問題点、水槽の水圧に耐えて開閉構造をもった施設の構造、マジンガーZを出撃させるための機械設備、外注の検討などを含めて出された見積もり、と、プロジェクトが形になっていく様は、プロが検討しているだけあって非常にディテールに富んで面白い。
さらに、その過程でこれまで前田建設が関わってきた過去のプロジェクトや社内の担当者、工法などが紹介され、マジンガーZを離れても一つのプロジェクトが形になっていく過程としても、前田建設という会社の紹介としても楽しめる見事な構成となっている。
私は土木や大規模建築物に疎い門外漢で、「マジンガーZ」や「光子力研究所」の文字に惹かれて本書を手に取ったのだが、そんな門外漢の私でも、興味をそそる対象を扱って具体的につめていくというプロセスを楽しむことができた。
遊び心を形にすることに前田建設や、関連会社の方々が楽しんでチャレンジしている姿も非常に好印象だった。
そして、その副産物として完成した格納庫と発進設備の模型は、超合金EXPOというイベントにも出展されていることを考えると、企業のイメージアッププロジェクトとしても大成功の部類に入るのではないだろうか。
さらに、その様子が本書に収録されるばかりでなく、Web上の前田建設ファンタジー営業部のページでは、本書の出版すら記事にしてしまうという徹底振りである。
Webコンテンツが本になって大ブレイクしたという例は、『電車男』という例もあるが、こちらはそのリアクションすらネタにしてしまうという点で、ネットコンテンツと出版の新しい関係を示唆していると考えられる。
マジンガーZ好きにはもちろん、企業のPRやネットと出版という新しいあり方にも示唆を与えてくれる、面白くて様々なことを考えさせられる一冊である。
紙の本
夢に向かって
2004/12/01 19:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずは表紙にご注目。
これは「マジンガーZ地下格納庫」の模型写真である。
前田建設といえば大手建設会社であるが、社員が「マジンガーZ地下格納庫」を実際に作るとしたら、どのような手順、資材、技術、期間、費用で作る事が出来るのかをwebサイトで公開したのが本書の始まりである。
そのプロジェクトが立ち上がったそもそもの発端は、ゼネコン=悪いイメージというものを変えるためには、前田建設という会社がどういうことをしているのか建設業界以外へ広報しなければならない。そして、『ワクワクする事を発進したい』との思いからボランティアベースからスタートした事である。
空想レベルから実際の現実に落とし込んでいくのは相当大変だったと思うが、「夢のプロジェクト」へ向かって一歩ずつ進んでいく。
汚水処理場の底が割れてマジンガーZがせり上がるという見せ場のために、前田建設だけではなく3社が技術的なことから見積りもしている。
「夢のため」ただそれだけのために協力しているというのがすばらしい。
このプロジェクトに、おおまじめに取組んでいる様子を知り、どのような事をやっているかの一端を知る事が出来た。一会社の広報という意味ではへたなテレビコマーシャルよりも効果があるであろう。それよりも、この夢というものに向かった姿が素晴らしい。
ちなみに次なるプロジェクトは「銀河鉄道999」絡みのものとなっている。
こちらにも期待している。