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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.12
- 出版社: ピエ・ブックス
- サイズ:23cm/397p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89444-389-9
- 国内送料無料
紙の本
ニワトリ 十二支第十番酉
著者 高岡 一弥 (アートディレクション),久留 幸子 (写真)
様々な鶏の写真や絵に登場する鶏、南方熊楠の「鶏に関する伝説」、天然記念物に指定されている日本鶏の紹介、鶏をかたどった置物や玩具など、鶏づくしの一冊。【「TRC MARC」...
ニワトリ 十二支第十番酉
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商品説明
様々な鶏の写真や絵に登場する鶏、南方熊楠の「鶏に関する伝説」、天然記念物に指定されている日本鶏の紹介、鶏をかたどった置物や玩具など、鶏づくしの一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高岡 一弥
- 略歴
- 〈高岡〉アートディレクター。著書に「千年」「野菜から見た肉」「春・観る」など。日宣美展特選、日本グラフィックデザイン展金賞などを受賞。
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紙の本
愛らしくもさびしいインテリア
2005/04/15 22:57
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
400ページ近くもあるぶ厚いニワトリ写真集。
背景を白抜きにし、被写体のニワトリのフォルムや羽根の質感、そしてさまざまな品種の個性の多彩さ・おもしろさを際立たせる先鋭的なデザインだ。
ただ、商業的なデザインにこだわったためか、そのおもしろさ、美しさは表面的でしかないように感じた。「群鶏図」で有名な伊藤若冲(じゃくちゅう)の絵も本書には織り込まれているが、若冲のニワトリに匹敵するような写真が見当たらないのがその証拠になると思う。
ニワトリの多彩な品種をかわるがわる見るのは確かに目を楽しませるし、巧みに撮られた彼らの表情はたしかに愛らしいのだが、ニワトリが見せる力感、生命力のようなものは表現されておらず、物足りなく感じた。
また、庭で飼われるトリ「にわとり」としての存在が、背景を白抜きにしてしまったためにすっぽり抜け落ちてしまっている。そういった写真には、画面ばかりでなく、時間的にも意味的にもまったく奥行きが感じられない。全部とは言わないまでもせめて一部は、インテリアではない身近な生き物としてニワトリを扱ってほしかった。
どろくさいのは現代人の趣味に合わないのかもしれないが、これではぬいぐるみを撮るのとかわりがない。本のラストを飾る、浜辺にたたずむ雄鶏の写真は、路頭に迷い立ち尽くす同僚のさびしい横顔なのだと、私には感じられた。